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[2014年12月号掲載記事]
201412-7
株式会社オートバックスセブン
株式会社オートバックスセブンは、カー用品の販売や取り付け、交換、車検、整備などを行っています。もとは自動車部品の卸売業でした。しかし、新しいビジネスのヒントをつかむため、創業者の住野利男さんはアメリカの流通業を視察しました。そのとき、あらゆる自動車用品を1ヵ所で販売し、その場で取り付けや整備ができるワンストップ型の店舗を見て衝撃を受けました。
当時の日本はタイヤやオイル、バッテリーなどは専門店で別々に売られるのがあたり前でした。そのため、ユーザーはいくつかの店を回って、ほしい部品や用品を買う必要がありました。住野さんは、ユーザーの利便性を高めるワンストップ業態は日本でも受け入れられると確信し、1974年11月、大阪府大東市にオートバックス1号店をオープンしました。
それまでにはなかった、まったく新しい形態を訴えるため、住野さんは印象的な社名を考えました。「AUTOBACS」は最初の2文字がコンセプトを表し、残りの6文字が取り扱う商品群を表しています。Aはアピール、Uはユニーク、Tはタイヤ、Oはオイル、Bはバッテリー、Aはアクセサリー、Cはカーエレクトロニクス、Sはサービスです。
会社の名前はオートバックスセブンですが、店の名前はオートバックスです。「セブン」には7つ目の商品を探し続けるという意味が込められています。遠くからでも目立つコーポレートカラーのオレンジ色は、開拓者精神とカリフォルニア産オレンジを表します。住野さんがアメリカで目に焼き付けた輝く太陽のイメージも影響しています。
年間の売れ筋商品は「スタッドレスタイヤ」「タイヤチェーン」「洗車用品」の3つ。スタッドレスタイヤは北海道や東北、北陸など、降雪の多い地域では安全運転のための必需品です。チェーンは東京、大阪などの都市圏を中心に積雪時の緊急用として需要が伸びます。洗車用品はスギ花粉や中国大陸からの黄砂が舞う春先によく売れます。
広報部の小野田健一さんは「国内最大級の店舗ネットワークと高いブランド認知度、多彩な品揃えと充実したサービス、車のプロフェッショナル集団という点では、どこにも負けません」と強調します。個々の店舗では用途別の陳列や統一された店内表示による、わかりやすく買いやすい売り場づくりを進めています。
オートバックスは商品やサービスばかりでなく、接客にも力を入れています。それはお客を不快にさせず、良い買い物ができたと満足してもらうための土台です。そのため、身だしなみや笑顔、アイコンタクト、あいさつ、言葉遣い、お辞儀などのトレーニングをしています。「オートバックスブランドの維持と向上に努めています」と小野田さんは話します。
株式会社オートバックスセブン
文:伊藤公一

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