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[2014年9月号掲載記事]
201409-1
かわいい動物の動画や写真は人気があります。最近は、動物のおしりに着目したものが多いです。動物のおしりは無防備で、その姿が愛らしくて癒されるという理由でブームになっています。日本から始まったこの流行は世界にも広がっています。
兵庫県にある神戸市立王子動物園では、10月31日まで特別展「おしりから見た動物たち」を開催しています。来園者に体験しながら学んでもらえるようおしりのぬいぐるみを製作しました。動物のおしりやしっぽの形はその動物の生態と深く関わっています。楽しみながら知識を増やせる点が魅力です。「おしりが好きな子どもは多いので、おしりをきっかけに動物に興味を持ってもらえるのではないかと思いました」と、広報担当の真鍋太希さんは言います。
子どもに楽しんでもらうために始めた企画でしたが、大人からも好評です。「展示室に入ると、シマウマ、クマ、ユキヒョウなどのおしりがずらりと並んでいます。子どもたちは『わぁ、おしり!』と大喜びしますね。家族で対話しながらご覧になっている方が多いです」と真鍋さん。おしり部分の着ぐるみを腰につけて写真を撮るのも人気です。
世界文化社は今年4月、ハムスターのおしりの写真集「かわいさに悶絶 ハムケツ」を発売しました。写真集はインターネットをきっかけに人気に火がつきました。発売後、すぐに売り切れてしまったほどです。日本での珍しい現象として海外の「ウォール・ストリート・ジャーナル」やCNNでも取り上げられました。
その後スタッフのアイディアで、世界文化社ではハムスターのせぶんちゃんを飼うようになりました。「会社の人気者ですが、Twitterで紹介したところフォロワーの方にも大好評です。せぶんちゃんのおしりの画像にもファンが多いです」とメディアマーケティング部の南由佳子さんは話します。「もっとハムケツが見たい」「続編はないの?」という読者の声に応え、9月下旬には卓上カレンダーを発売する予定です。
ハムスターを飼っている人のブログを読むのが好きな主婦の神谷浩子さんは言います。「自分の家でも飼いたいけど、子どもがまだ小さいのでたたいたりしないか心配で飼えません。だから、ブログの画像を眺めて楽しんでいます。おしりの画像は特にかわいいですね」。
ブームを反映して、動物のおしりの画像ばかり集めたウェブサイトが作られたりグッズが販売されたりしています。また、人気があるのは小動物だけではありません。鳥類や、大型動物のおしりの写真集も出版されています。羊毛フェルトで動物のおしりのマスコットを作る雑貨アーティストもいます。雑貨店では動物のおしりに関するグッズを集めた展示会も開催されています。疲れたときに眺めてほっとする人も多いでしょう。おしりブームはまだまだ続くかもしれません。
 

文:土屋えみ

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