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[2014年2月号掲載記事]
201402-5-1
株式会社ジャガーインターナショナルコーポレーション
インクジェットプリンターは、パソコンで作った文章やデジタルカメラで撮影した写真を印刷するときに便利です。もしもインクの代わりに糸を、紙の代わりに生地を使えば、より温かみのある刺しゅうができるのではないか。そう考えた株式会社ジャガーインターナショナルコーポレーションが開発したのが「刺しゅうプリンター」という製品でした。
この製品は刺しゅうミシンと刺しゅうソフトで構成されており、ソフトにはあらかじめ120種類の図柄が内蔵されています。このソフトをインストールしたパソコンを刺しゅうミシンにつなげば、世界にたった一つしかないオリジナルの刺しゅう作品を簡単に作ることができます。内蔵された図柄ばかりでなく、お絵かきソフトで描いた絵や写真、パソコンに入っている字体などを刺しゅうすることもできます。
「他社の刺しゅうミシンは液晶パネルを載せたり、刺しゅうの動きを制御するコンピューターを内蔵したりしているため、どうしても高価な商品になりがちでした。しかし、当社の刺しゅうミシンはパソコンにつなぐ方式です。そのため価格を割安にでき、刺しゅうを楽しむファンを増やすのに役立ちました」と企画課の村崎俊介さんは話します。
村崎さんは「当社の刺しゅうミシンはパソコンを使うことが条件です。そのため、パソコンが得意ではない人でも扱いやすいソフトになるよう気を使いました。また、マウスやキーボードが必要なパソコンに慣れていない年配の方などのために、タブレットでもソフトを扱えるようにしました」と使いやすさを第一に考えた製品であることを強調します。
刺しゅうミシンを使った人からは「刺しゅうソフトが付いているので、独創的な作品づくりに挑戦することができます」という感想がたくさん寄せられています。また、刺しゅうソフトに含まれた図柄や字体が豊富にあるだけでなく、ソフトが手順をやさしく教えてくれるので、パソコンに詳しくなくても簡単に使える点も評価されてい
ます。
同社の刺しゅうミシンは2007年の発売以来、これまでに25ヵ国以上で合わせて数十万台が販売されています。海外ではユーザーによる「刺しゅうクラブ」というコミュニティーが自然に生まれました。「インターネットを通じて、遠く離れたユーザー同士が力作を交換する新たな交流も盛んに行われているようです」と村崎さん。
「刺しゅうを通じて自分を表現する、それを共有することで人に喜んでもらう、その行為を通じて作った方も嬉しくなる。そんな喜びや楽しさの連鎖を育んでいただきたいです」と村崎さんは話します。「糸と布で簡単に絵が描ける機械」としてだけでなく「コミュニケーションツールの一つ」として、刺しゅうミシンが活躍する場はますます広がっていきそうです。
株式会社ジャガーインターナショナルコーポレーション
文:伊藤公一

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