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[2014年1月号掲載記事]

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写真左:コップのフチ子 © タナカカツキ2013 / KITAN CLUB
写真右:ここは俺がくいとめる!お前は先に行くニャー!吸盤付きスタンド© KITAN CLUB / yassang

カプセルトイは、カプセルの中に小さなおもちゃやフィギュアが入っているものです。自動販売機にお金を入れてガチャガチャとハンドルを回すと商品が出てきます。1回の料金が手頃なため、欲しい商品が出るまで何度も挑戦する人もいます。
これまでは子ども向けのイメージが強く、設置場所の多くは玩具店やショッピングセンターでした。最近は大人をターゲットにした商品が相次いで発売されています。値段は100~400円で、CDショップなどさまざまなところに置いてあります。
本物そっくりの生き物のフィギュアで大人にもファンが多いのが、株式会社奇譚クラブが販売する「ネイチャーテクニカラーシリーズ」です。また、2012年の発売以来、累計440万個を超えた商品が「コップのフチ子」シリーズ。コップのフチにひっかけるフィギュアです。使用時の写真をSNSなどにアップする人が多く、フチ子の写真コンテストが開かれ、6,000通の作品が集まりました。関連グッズや写真集も発売されています。
「ここは俺がくいとめる!お前は先に行くニャー!吸盤付きスタンド」もコップのフチ子以上の勢いで売れているヒット商品です。「大人が夢中になる理由は、子どもの頃に体験した懐かしさ、手軽な価格、何が出てくるかわからないわくわく感など、たくさんの要因があると思います」と奇譚クラブ広報のしきせいたさんは言います。
「でも一番の理由はSNSでの広がりが強いと感じています」と、しきさん。「友達が投稿した写真を見た瞬間に笑ってしまう、そして自分も欲しいと思う。何が出てくるかわからないのでわくわくしながら商品を手に入れ、自分もSNSに投稿してしまう。その循環が大きな話題となって広がっているのではないでしょうか」。
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歌舞伎ハンカチーフ

これまでなじみのなかった年配者も手にするようになったケースもあります。株式会社バンダイの「歌舞伎ハンカチーフ」は歌舞伎ファンが行列をつくるほどの人気です。「通常カプセルトイ用の商品をリピート生産することは少ないのですが、これはしばらく販売する予定です」と社長室広報チームの鷲頭知美さんは話します。
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しまねっこ缶バッチ
島観連許諾856.855.854.339号

カプセルが募金運動に役立っているケースもあります。島根県の観光キャラクター「しまねっこ」と赤い羽根が描かれた缶バッチのカプセルは1個100円で全額が共同募金に寄付されます。「赤い羽根共同募金」は日本でよく知られた募金の一つで、地域の高齢者や障がいのある人のため、また災害時に使われます。最初は期間限定販売でしたが、予想以上に人気だったため常に売られるようになりました。
他にも、おみくじと御守りがセットになったカプセルトイを置く病院もあります。カプセルトイの販売機は郵便ポストの数よりも多いといわれていますが、これからも増え続けるかもしれません。

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