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観光地案内―日本国内旅行情報
箱根 ― 六つの乗り物で楽しめる東京の裏庭リゾート
箱根は、富士箱根伊豆国立公園の中央に位置する昔ながらの温泉リゾート。近くの富士山を仰ぎ見ることができる風光明媚な観光地であるばかりでなく、温泉地としても知られる。春は新緑、秋は紅葉を楽しむ観光客などで特ににぎわう。東京から電車や車で、一時間半ほどで行ける手軽さもあり、年間2千万人が訪れる。訪日観光客も必ずといってよいほど訪れる。
箱根へは新宿駅から小田急線で終点の箱根湯本駅まで特急ロマンスカーで行くのが便利だ。時間があまりない人は、そこから約3キロほど先にある日帰り温泉、天山湯治郷に行くのもよいだろう。箱根湯本駅からバスサービスがある。ここは山間に流れる小さな川のほとりにあり、さまざまな温泉が楽しめ、食事もできる。
代表的な箱根観光は、箱根湯本から箱根登山電車で強羅まで行くコース。40分ほどかけて山岳を登る。強羅には箱根強羅公園があり、四季折々の花を観賞できる。ここから箱根登山ケーブルカーで標高767メートルの早雲山まで9分で行ける。途中、富士山をはじめとする大パノラマが広がっている。
早雲山から芦ノ湖畔の桃源台までは箱根ロープウェイで30分ほどだ。途中に、大涌谷がある。ここは、常時温泉の湯煙が立ち、異空間にいるような錯覚に陥る。ここで作られる黒たまごは有名だ。生卵を硫黄泉につけておくと、地熱でゆで卵が出来上がるが、殻は真っ黒になる。
桃源台から箱根町、または元箱根までは観光船の箱根海賊船に乗って行くのがよいだろう。30分ほどで着くが、湖は大自然を見慣れた外国人観光客には箱庭のように映るにちがいない。周りの山々の中で富士山だけがそそり立っている。高い山々が連なるアルプスとはまったく趣を異にしている。
箱根町の近くには江戸時代(1603~1867)の関所が復元されている。かつて地方の大名が江戸(現在の東京)との往来に行列をなしてここを通った。再現された大名行列のパレードが毎年11月3日に箱根湯本で行われる。関所近くには、伝統的工芸品などのおみやげを売る店が軒を連ねている。
箱根町からは、箱根登山バスで箱根湯本に戻るか、あるいは小田原城のある小田原、あるいは隣の温泉町の湯河原に行ける。小田原駅、湯河原駅からはJRが接続している。箱根は首都圏から十分日帰りできる位置にあるが、宿泊施設はたくさんあり、どこでも温泉が楽しめる。
箱根には17の温泉地があるが、概して宿泊施設は高級だ。一泊2食付きが一般的だが、最近は温泉の利用だけでも可能な旅館が増えている。この他、日帰り温泉もあるが中でも、元箱根からバスで20分ほどの場所にある箱根小涌園ユネッサンは異色だ。地中海をモチーフにした水着で遊ぶアミューズメントスパや、大人から子どもまでさまざまなお風呂が楽しめる。
箱根周辺にはレストランがたくさんある。雲助団子や菜の花の温泉まんじゅうなどの名物をつまむのも良いだろう。時間がある場合には、箱根美術館、ポーラ美術館、箱根彫刻の森美術館、箱根ガラスの森などの文化施設めぐりもできる。秋には仙石原のすすきの観賞が人気だ。
車で行く場合に東京から高速道路に乗り、東名厚木から小田原・厚木道路で小田原へ行き、有料道路のターンパイクで元箱根へ行くコースを選ぶとよいだろう。途中にある大観山の休憩所から見る富士山は最も美しいと言われる。帰りは芦ノ湖の南を通る芦ノ湖スカイラインを通って乙女峠経由で東名御殿場インターに抜ける道がおすすめだ。正面に富士、右に芦ノ湖、左に相模湾を見渡せる絶景が続く。
箱根の旅は、六つの異なる乗り物が乗れる小田急のフリーパスが便利だ。小田急では他に、新宿駅と羽田空港から高速バスを運行している。天気がよければ箱根の美しい景観を満喫できるので、出かける前に天気予報をチェックした方がよい。
(2008年12月号掲載記事)





