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| 世界の人に英語で三味線を教える 藤本久美弥さん 最近の若い日本人女性の多くは、日本の伝統的なことにあまり興味がないようだ。おそらく華道や茶道を習う人も中にはいるだろうが、ほとんどの人は新しい娯楽のほうに興味を持っているように見える。しかしながら、24歳の三味線奏者で師範の藤本久美弥さんは、決してそのような人ではない。 藤本さんは6歳のとき、祖母に連れられて三味線の稽古に通い始めた。14歳で藤本会(三味線流派の一つ)から芸名をもらい、現在その会の準師範である。彼女が他の三味線講師と違うところは、主に外国人に教えていることだ。しかもすべて英語で。 「若い女性が英語で、特に外国人に教えていると知ってみんなが驚くのを見るのが好きです」と、藤本さんが教える上野・下町の家で笑いながら話す。三味線や日本語特有の言葉を日本的な雰囲気を保ちながら訳すのには時々苦労するというが、流暢な英語で教えられる藤本さんは、三味線を今まで知らなかった人たちに届けることができる。 彼女の生徒たちは、北米、中米、南米、ヨーロッパ、オーストラリアからの人たちで、英語を勉強したい日本人女性も一人いる。外国人にとって三味線を習うことは音楽だけではなく、「古き日本のたくさんの文化――お辞儀をしたり、楽器を大切にしたり、唄ったりといった、多くの伝統的なことを体験する機会でもあります」と藤本さんは言う。 藤本さんが選んだ楽器のルーツは、16世紀に中国から伝わった沖縄の三線にまでさかのぼる。バチと呼ばれる大きなピックで弦を打って演奏すると、三味線はバンジョーと同じような音色を出す。これは正方形の楽器の両面に犬または猫の皮が貼られているからである。 三味線の棹部分の長さは、ギターと同じようだが、より細くフレットがない。絹の弦のどこを押さえるかは、かなりの練習を要する技術である。三味線がギターやバンジョーとさらに異なる点は、簡単に分解したり組み立てたりできるようにデザインされていることと、チューニングのねじが大きいことである。 伝統的に、三味線はソロで演奏されたり、文楽や歌舞伎の舞台で伴奏に使われたりしてきた。しかし、最近では、吉田兄弟のような革新的な若い演奏家により、その使われ方は広がっている。また、外国人の演奏家はロックやジャズにも取り入れている。 藤本さんは、三種類ある普通の三味線の中でもっとも棹の細い細棹三味線を使って伝統的な音楽を演奏している。三味線演奏がモダンに変化して欧米に活路を見出していくにもかかわらず、藤本さんが演奏する純粋なスタイルは(多くの伝統的なものと同じように)ほとんど日本人向けに限られていた。三味線への興味を海外へ広めることにより、同世代の若者にも興味を持ってもらいたいと彼女は願っている。 藤本久美弥三味線教室 |
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