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| 都心から2時間で行ける自然の宝庫――奥多摩 東京は人口1,000万人を超える国際都市だが、高層ビルが立ち並ぶ都心部だけが東京ではない。東京の最西端に位置する奥多摩町は都心から電車や車で約2時間ほどだが、そこには自然豊かな別世界が広がっている。水と緑のふるさととして知られ、週末には、ハイキングや登山などを楽しむレジャー客でにぎわっている。 その中心の奥多摩湖及びその周辺には様々な見どころ・観光施設があり、首都圏のオアシスとして親しまれている。奥多摩湖は、総貯水量1億8,000万トンで、都民の利用する水の約2割を供給している。木々や周囲の山稜を映す湖面は静寂に満ち、桜、新緑、紅葉、また冬木立と四季を鮮やかに演出する。 中でも、4月中旬から下旬にかけて湖畔の展望台一帯に咲く1万本もの桜は必見だ。周囲が壁のように迫る山あいの湖に美しく咲く桜は、東京の隠れた花見スポットとなっている。奥多摩湖は多摩川の源流で、かつての小河内村をダムでせき止めて造った人造湖だ。ダムは村の名前にちなんで「小河内ダム」と名付けられた。 周囲45キロにも及ぶ細長い奥多摩湖の中程には、南北を結ぶ二つの架け橋がある。以前はドラム缶で造られていたことから、通称「ドラム缶橋」と呼ばれている。現在は、ドラム缶の代わりにブイが使用されている。車は通れない。この湖の南側には、自然への親しみ、関心を深めることを目的にした自然公園施設「山のふるさと村」がある。 園内には、宿泊施設、キャンプ場、バーベキュー施設が完備され、アウトドアの基本を教えてくれる。また、クラフトセンターでは、陶芸・木工・石細工・自然食教室など、色々な体験を楽しむことができる。それぞれの教室ごとに指導者が親切に教えてくれるので、家族連れ、初心者でも安心だ。通年開かれている。 奥多摩町は自然の宝庫だ。町を流れる多摩川・日原川は、フィッシングに絶好の場所で、全域に釣り場が点在している。美しい渓谷でのフィッシングに釣り愛好家がたくさん訪れる。また、バンガローやロッジ、テントがはれる河原を利用したキャンプ施設もたくさんある。8月には花火大会も開催される。 奥多摩ではさまざまなアウトドアが楽しめるが、そのハイライトはハイキングから本格登山まであるトレッキングだろう。奥多摩三山と呼ばれる、御前山、三頭山、大岳山などへ日帰りできるハイキングコースだけでも10コースほどある。ほとんどがJR奥多摩駅からスタートするが、家族向けから健脚向けまで、自分の体力にあったコースが選べる。 山頂からは富士山をはじめ、八ヶ岳、秩父連峰など大パノラマが一望できる。途中には雑木林が広がり、四季折々の花を鑑賞できる。JR古里駅からは、渓谷美を満喫できる「大多摩ウオーキングトレイル」がある。遊歩道からの眺めは絶景で、ハイカー仲間でも評判だ。このほか、「ふれあい森林浴コース」や旧青梅街道を行く「奥多摩むかし道」もある。 これらの美しい風景を撮影するハイカーも多い。富士山を撮影するには雲取山が一番だ。山並みの彼方に裾野を広げた富士山がそびえ、朝焼け、夕焼けの富士が撮影できる。雲取山へは1泊2日の行程なので、山小屋を夜明け前に出発し、山頂からのご来光を撮影する人が少なくない。 奥多摩のもう一つの楽しみは、温泉だ。奥多摩駅から徒歩10分の場所には、日帰り温泉館「もえぎの湯」がある。露天風呂から多摩川の清流や山並みが見渡せ、身も心もリフレッシュできる。2時間750円。多くの宿泊施設でも温泉が楽しめる。ほとんどが日帰り入浴、食事だけでも可能で、入浴と食事をセットしたパックが3,000円ほどだ。 奥多摩の名産は、ニジマス、ヤマメなどの新鮮な川の幸、わさび、わらびやきのこなどの旬の山の幸。また、そば、味噌、漬け物、佃煮、コンニャク、椎茸など、地元の味も楽しめる。東京にありながらこのようにアウトドア・レジャーのすべてがそろった奥多摩の魅力は、外国人にも次第に浸透していくに違いない。 奥多摩観光案内所 |
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