日本をより理解するための傑作記事(ひらがなタイムズ誌面より)
Hiragana Times Japan-Behind the Scenes
 
HOME日本をもっと知る観光
日本をもっと知る - 観光

楽しい魚市場―築地

築地は、繁栄する国際的な街並みの銀座から一駅のところにあるけれども、その趣は全く違っている。飾り気のない古き東京の雰囲気を明らかにかもし出している商業地で、日本人と同様に外国人にも人気となっている。それは誰もが認める東京の魚市場(築地市場)によるところが大きい。

魚河岸としての築地の歴史は、江戸時代にさかのぼる。将軍、徳川家康の招きで、大阪の漁師たちが江戸城へ海鮮食品を供給するためこの地に移ってきたのが始まりだ。やがて、築地は市場としての地位を築き繁栄した。東京の海鮮食品業の中心として蘇ったのは1923年の関東大震災の後だった。

現在、この歴史ある市場は論争の真只中にある。地価2兆円といわれる市場が占める土地を換金したい東京都は、2012年に東京・江東区の土壌が汚染されているといわれる場所に市場を移す計画を立てている。実際に移転するかどうかは、誰にもわからない。築地を体験してみたいなら、今すぐに行くべきだ。それも、朝早く。

早朝の築地
築地の活動は朝5時にせりが始まり、8時から10時の間が最高潮に達する。毎日時価21億円にもなる3,300トンの商品が市場を通過する。あなたが期待するように、ここはこれらの活動で騒がしい場所になる。その市場の活気は、東京の中で最も楽しい経験のひとつにしてくれる。

築地での魚に関する楽しみは、市場だけに限らない。周囲の路地では、新鮮な海鮮料理をいろいろ味わえる、東京でも最高の場所なのだ。築地のレストランは、お隣の銀座でしばしば出会う天文学的な価格とは違って、一日24時間、市場を開いている労働者向けに値段がつけられている。味は銀座のように別格だが、それにありつくには昼食、いや朝食さえ並ばなくてはならない。

魚以上のものがある
築地が魚だけでないことは、東京っ子にとっても驚きかもしれない。築地本願寺は築地が魚市場として発展してきた歴史と密接にかかわってきた由緒ある寺だ。もともとは1600年代に建設されたが、現在の建物は関東大震災後に建てられた。本願寺を訪れる価値は二つある。インドの影響を受けた建築様式と、ざわめいた都会の中にあるとは思えない静寂さだ。

本願寺から徒歩で数分のところに、築地の近代的な一面を表す聖路加ガーデンのツインタワーがあり、隅田川の堤防から空に向かってそびえている。築地の目印となっているだけでなく、47階にある展望室より東京湾や銀座が一望に見渡せる。

―参照
魚市場は何よりもまずビジネスの場所なので、一部分は立入禁止だ。見学するためのいくつかのガイドラインがあるので心得ること。仲買人の邪魔をしないよう、セリのときの写真撮影はやめ、魚に触らないこと。市場の床はとても滑りやすく、また、人を見て止まってはくれないフォークリフトやカートがビュンビュン走っているので気をつけること。

築地市場
www.tsukiji-market.or.jp/tukiji_e.htm

■記事リストへ戻る

Copyright (C) 1998-2008 YAC Planning Inc. All rights reserved