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| 英語? 漢字?世界に一つの「英漢字」アート 「英漢字」アーティスト 國重友美さん 「英漢字」というアートが今注目を浴びている。たとえば「海」という文字。真っ白な紙の上に墨で、それも力強く、毛筆の跡も波打つような筆遣いで書かれている。しばらくじっとその文字を眺めていると、あら不思議!「海」の英語、SEAに見えてくる。「愛」という字は、しばらく見続けているとLoveという英語に見えてくる。「笑」という字からは、ほっぺを赤くした赤ちゃんの笑い声が聞こえてきそうだ。 どこか詩的な文字の選択とポップでかわいい色や雰囲気、時には力強い筆遣い。「愛+Love」や「花+flower」には、若い女性のハートをわしづかみにしそうな、せつないメッセージが込められている。「海+SEA」や「夢+dream」の持つ力強さ、「風+wind」の自由さは男性にも訴える。 この新しい文字の表現方式「英漢字」の生みの親は、山口県を拠点とする國重友美さん(28歳)。かわいい笑顔の中に、底知れぬパワーが潜む気鋭のアーティストだ。「字が下手だといけないから」という両親のすすめで、6歳から書道を習い始めた。書道教員を目指していた彼女は「長い間書道をやってきたけれど、ただ既存の文字を模写するだけではなく、私にしかできない何かをやりたかった」と言う。 國重さんは文字を書く時、常にその文字の印象が浮かぶという。「真実」という言葉の英語「truth」を筆記体で書く時、単にアルファベットを一字一字追うのではなく、真実の持つ意味を思い描きながら書く。すると、アルファベットの「truth」と漢字の「真実」という文字が頭の中で重なり合う。 「アルファベットと漢字のイメージが重なった時、共通点が見えてピン!ときたんです」と、國重さんはその時を思い出す。「違う種類の文字同士が重なり合うことができるのか?」自信はなかったが、他の漢字でも試してみた。いくつかの漢字で、その英語のアルファベットと重なるようなイメージが浮かび上がり、「漢字+アルファベット」が生まれた。 当時まだ大学生だった國重さんは卒業までの間、必死にこの文字表現が成り立つルール、つまり方程式を考え続けた。その昔、地球の大陸が一つだったと言われるように、文字も一つだったという説がある。人類の進化の過程で、文字も人種も様々に枝分かれしてきたならば、同じ言葉の文字のイメージが似通い重なり合っても不思議ではない。 中国から伝わった漢字が日本でひらがな、カタカナを生みだしたように、「英語と日本語を組み合わせて新しい文字が生まれることもあるはず!」と國重さん。何よりも、「日本が独自に育ててきた『漢字』にこだわりたい」という。ルール作りや言語、人類、歴史学的調査、そして國重さんの感性が一体となって生まれたのが、世界で一つのアート「英漢字」だ。 國重さんは意外なことを言った。「私は数学が好きなんです。漢字と英語の共通点を見つけて、イメージを重ねるというのは、理論のある数学的なアプローチなんですよ」。何でも崩せばいい、というものではないという。「自分らしさ、文字に魂を入れるほどの創作でないと、見る人を魅了することはできません」。 世界に羽ばたく才能にマスコミも注目! 食べることも忘れて働き、栄養失調になっていたこともあった。今ではギャラリーや百貨店などで個展を開催しているが、最初は周囲の人たちになかなか理解されなかったという。「今時っぽい若い女の子が筆を持ってアートだなんて」と言う年配の男性も必ずいた。しかし、「絶対にいつかはこれで生計を立てる!」と信じていた。 現在は、俳優の西村和彦さんと結婚し、地元の山口と東京を行き来する日々。アーティストと俳優という芸術家同士の結婚生活だ。「だんな様は自由にやらせてくれてます」。國重さんは微笑んだ。最近では、日本テレビ「踊る!さんま御殿!!」や「ザ・ワイド」に出演、また、TBS「ワナゴナ」の番組題字を書くなど、マスコミの関心も集めている。 異文化を組み合わせた「英漢字」は、関西弁のニュアンスで「ええ漢字」、「いい感じ」となる。國重さんは、自身の体に墨を付け「作り出した自分のすべてを投影した」魚拓ならぬ人拓にも挑戦している。海外でも好評を得ている國重さんの「英漢字」アートは、世界に向かってさらに広がっていくようだ。 國重友美さんのサイト |
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