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世界最大の墳墓に眠る帝王は誰なのか?

仁徳天皇陵の不詳の埋葬者

底面積においてエジプトのギザのピラミッドや中国の始皇帝陵を上回る世界最大の墳墓が日本にあるのをご存知だろうか。それは、大阪府・堺市にある仁徳天皇陵。別名、大仙陵古墳(大山古墳)とも呼ばれる。4世紀に造られたものと考古学界では定着している。そして、第16代仁徳天皇(313〜399)の墳墓であるといわれてきた。

その名の通り、仁徳天皇は「仁」と「徳」をもった天皇として逸話が多い。仁徳天皇が即位する前は豪族が民に重い税をかけ、民の生活は苦しく民家からは食事を作る煙さえ上がらなかった。仁徳天皇は即位すると、民を救うため3年間税をとらなかった。その結果、民家から煙が昇り始めた。その後も、道路や橋、治水工事をすすめるため、3年間税をとらなかった。

仁徳天皇は「天皇が政治を行うのは国民のためである。国民が貧しいのは私が貧しいということだ」と言って国民生活の向上を優先させた。このような記述が8世紀初期に完成した日本の最も古い書物「古事紀」と「日本書紀」にある。しかし、近年の研究ではこの巨大な墳墓に埋葬されているのは仁徳天皇ではないという学説が一般的になっている。

朝鮮半島とつながりを示す埋葬品
それまでの墳墓は丘に過ぎなかったが、この時期に突然、前方後円墳と呼ばれる巨大なものに変わった。それはなぜなのか。これらの陵墓が作られた4世紀は、「謎の4世紀」と呼ばれ、学術的な資料が極めて乏しい。しかし、巨大な墳墓を造り、民にその力を示す必要のあった新勢力の台頭がこの時期にあったとみる学者は多い。

中でも、江上波夫氏が1948年に発表した「騎馬民族征服王朝説」はセンセーションを巻き起こした。当時ユーラシア大陸で躍動していた騎馬民族が、朝鮮半島を経て日本に進出し王朝を作ったという仮説だ。実際、それを裏付ける埋葬品がたくさん見つかっている。仁徳陵からは明治時代に洪水で偶然に鏡や刀が出土したが、それと同種のものが朝鮮半島でも発見されている。

仁徳陵に限らず天皇の墳墓を発掘すれば、日本史を揺るがす埋葬品が見つかる強い可能性がある。それは、万世一系のもとに正統な統治者として君臨してきた日本の天皇家にとっては「不都合な真実」となりかねない。しかし、これらの墳墓は天皇家の祖先の墓ということで発掘できない。世界最大の墳墓に眠るのは一体誰なのか??その謎解きも日本のタブーとして埋葬され続けていく。

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