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| 日本語で小説家を目指すイラン美人 シリン・ネザマフイさん 小説を書いた経験のある方、または書きたいと思っている方はおわかりだろう??表現の難しさ、言葉を選ぶ難しさを。現在、世界には7千近くの言語が存在するといわれている。その中でも日本語は、ひらがな、カタカナ、漢字を使いわける複雑な言語と言えよう。そんな日本語で、小説を書いている外国人女性がいる。 イランから日本へ来て7年というその女性は、シリン・ネザマフイさん、27歳。幼い頃から、とにかく書くことが好きだった。物語やエッセイなど、思いついたことは何でもすぐに書いていたという。 同級生の友達が、何年か日本に滞在していた。イランへ戻ってきた友達は、いつも日本での楽しかった経験をシリンさんに話してくれた。「気が付くと日本に好印象を抱いていました」。縁あって日本へ来ることができ日本の大学を受験しようと決心。家族も応援してくれ、シリンさんは兵庫県にある神戸大学を選択。得意のジャンル、理数系である情報知能工学科に入学した。 いざ、日本に来てみるとそこは、想像していたところと全く違っていた。周りの日本人はシャイで真面目な学生ばかり。気さくに話ができる友達をつくるのに一苦労だった。まわりに自分のことを理解してもらうことが難しく、それどころか、周りを理解することにすら戸惑いを感じるようにさえなっていた。友達をつくることに格闘している間、偶然にもある教授と出会うことになった。 「学校のことをいろいろと相談していくうち、趣味で書いたもの一つひとつを教授に見せ、意見や批判を頂くようになりました。教授のおかげで、日本語でものごとを表現する恥ずかしさや、文学的にレベルが低いと落ち込む気持ちを気にすることなく書くことができました」。 ある日、大学の先輩から通訳のアルバイトを紹介された。通訳する相手は、アフガニスタンからの難民。彼らが日本に住めるよう裁判をする支援団体で通訳して欲しいとのことだった。 そこでシリンさんが見たものは、先進国である日本の難民の受け入れ率の低さ、難民キャンプさえないという実態だった。シリンさんは深く考えさせられ、はからずも、それが新しい小説を書く動機となった。そして、アフガニスタン女性難民を題材とした物語を留学生文学賞委員会が主催する「留学生文学賞」に応募した。 さまざまな国からの留学生が流暢な日本語で小説や詩を応募したが、シリンさんの作品「サラム」が審査員たちの満場一致で、最高の「留学生文学賞」を受賞した。「締切間際に、チェックのため友達に何回も原稿を送りましたが、全部直してくれて本当に感謝しています」。シリンさんの作家になりたいという夢は確実に近づいている。 |
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