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話題作「まやかしのリーダー」の中身

※Hiragana Times CIA(皮肉冗談局)

日本では新しく安倍晋三総理大臣が誕生したが、リーダー学の研究で著名なイギリスのアーネスト・リード博士の最近の著書、「まやかしのリーダー」が世界的な話題を呼んでいる。まもなく日本でも翻訳出版されるが、それに先立ち、Hiragana Times CIA は博士にインタビューした。

CIA:この本にはどんなことが書かれているのですか。

博士:簡単に言えば、リーダーの野望とそれに簡単にのせられてしまう国民、その結果として訪れる悲惨な史実を書いたものです。時代にかかわらず、リーダーが権力の座につくのは、多くの場合、自らの野心を遂げるためで、国民のためではないのです。

CIA:具体的に説明してくれませんか。

博士: 20 世紀前半まで、世界の多くの国で王朝政治が行われていました。つまり、過去の権力闘争に勝った一族が、代々その国を支配してきたのです。当然、国の富は一族に集中し、多くの国民が貧困にあえぐという構図ができ上がりました。国民の不満はつのりますが、一族の武力組織で押さえつけてしまい、国民は貧困にただ堪えるだけとなったのです。

CIA:でも、極限までくると国民は立ち上がりますよね。

博士:ええ。フランス革命、ロシア革命などで、民衆は立ち上がりました。そして、王族は処刑されました。でも、その後に登場したナポレオンは皇帝になってしまったのです。ロシア革命でも後を引きついだスターリンは恐怖政治を行いました。彼らは、民衆のヒーローではなく、結局はその機会を利用し、自らの野望を実現したに過ぎません。

CIA:最初から野心を持たないリーダーはいなかったのですか。

博士:意外なことに、悲惨な最期を遂げたルーマニアのチャウシェスク大統領は当初国民のための政治を心がけていました。後に死刑宣告された韓国の全斗煥大統領も、就任当時は「権力につくと、腐敗にまみれるから」と、自分を戒めていたほどです。

CIA:それが、どうしてリーダーは腐敗するようになってしまうのですか。

博士:リーダーに気に入られ、恩恵に預かろうとする悪党が周囲にたくさんいて、さまざまな知恵を授けるのですよ。そして次第に、国の富の横領に手を染めていくのです。

CIA:それじゃ、いずれにしてもリーダーは国民のための政治はしないのですね。

博士:もちろんそうです。選挙が行われる現代では、やり方は変わりましたが本質は変わりません。リーダー候補者は特定の地域や業界のバックアップがあって選挙に勝てるのです。言い方を変えれば、彼らの利益代表者でなければリーダーになれません。だから、リーダーになると、自分たちの利益になるように政治を動かすのです。リーダーが国民全体、まして少数の弱者の側に立つことはないのです。

CIA:国民はリーダーのまやかしに気づかないのですか。

博士:それは無理でしょうね。まやかしのリーダー巧妙な手口を使います。ローマ帝国は専制政治を行うために、競技場や劇場を作り市民を熱狂させ、政治から遠ざけました。現在も同じです。多くの先進国の国民は、政治よりグルメやバケーションに関心をよせています。そして、思慮なしにリーダーを選んでいます。それがとんでもない事態に進んでいくことを、歴史は何度も教えているのですが……。

※Hiragana Times CIA(皮肉冗談局)

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