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大人を夢中にさせる塗り絵がブーム

今、日本は塗り絵がブームとなっている。と言っても、子供ではなく大人向けの塗り絵だ。その火付け役となった、河出書房新社から発売の「大人の塗り絵」シリーズ(美しい花編、世界の鳥編など)は、11作で累計120万部を超え(2006年7月18日現在)、その勢いは止まらない。他社から出版された塗り絵本も好調だ。

この人気の背景には最近の脳活性化ブームがある。塗り絵は色を塗るだけでも、カラーセラピー効果がある。つまり、脳の活性化、リラクゼーション効果に役立つことが証明されている。「脳をリフレッシュする大人の塗り絵」(きこ書房)、「脳いきいき大人の塗り絵」(竹書房)など、脳の活性化を前面に打ち出した本も出版され、売れている。

その他、大人のファンタジーをかきたてるさまざまな本が販売されている。有名な浮世絵の安藤広重や葛飾北斎、美人画で知られる竹久夢二、アルフォンス・ミュシャなど、名画から花や風景、動物、マンダラまである。絵を描くことは敷居が高いが、塗り絵なら入りやすく、しかも、自分だけのカラーを作り出せるのが魅力なのだろう。このブームのお陰で色鉛筆など関連商品も売上を伸ばしている。

東京・杉並区の飯森ゆみこさんは、「ぬりえやさん」というサイトを2005年2月に立ち上げた。このサイトでは、大人の塗り絵だけでなく、子供の塗り絵、遊べる塗り絵が無料でダウンロードできる。幼児向けの印刷物を制作する経験を生かしての立ち上げだ。「自分が描いた絵を、誰かが自由な発想で着色して楽しんでくれるのは、とても嬉しいことです」。

最初は子供向けのサイトだったが、大人の塗り絵ブームで大人向けの塗り絵の要望も集まった。今ではデイサービスなどのレクリエーションにも使われている。「集中して好きなように色を塗るという行為はストレスの解消になります。原画を描く作業も、子供の頃から絵を描くのが大好きなので、私にとっては癒しの時間です」と塗り絵の魅力を語る飯森さん。

一枚ずつ何度でもプリントできる「ぬりえやさん」は、重宝されている。ひな祭りや七夕など季節感のある塗り絵は、育児サークルや子供のイベント、外国で生活する日本人の子供たちのサークルなどでも喜ばれているという。行事を盛り上げるグッズにもなっているようだ。7月には新風舎からポストカードブックが発売された。

ぬりえやさん
http://nurie.ciao.jp

大人の塗り絵クラブ
http://www.otonano-nurie.com

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