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日本で普及したどこでも誰でも手軽にできるスポーツ

日本けん玉協会事務局長  松元典郎さん

みなさん、けん玉をご存知だろうか。写真のように木製の玉と受け皿でできている用具を用いる遊びだが、今、スポーツという側面からも注目されている。日本の小学校では「総合教育」として、折紙、お手玉などと共に導入されている。その流れは中学校、高校まで広がっている。

けん玉の愛好会、NPO法人・日本けん玉道協会(金井芳生会長)では、年に数回けん玉競技会を開催している。今年も5月に東京・晴海で「第28回全日本けん玉道選手権大会」が開催され、日本各地から高段位者30名の競技者が参加した。

けん玉愛好者は300万人程度で、用具(けん玉)も年間40万個売れているという。「場所が要らない、全身を使う、お金がかからない、子供からお年寄りまで参加できることなどから健全な文化、生涯スポーツとして広がっています。テクニックを競えるのが魅力です。男女比は7:3ぐらいですね」と同協会の事務局長、松元典郎さんは説明する。

会場で一際目立ったのが、けん玉アイドルとして売り出し中の広瀬由香さん。「けん玉が大好きで、小学校の時に学校の大会で優勝したこともあります。技ができたときの喜びは格別です。毎日一時間やっていますね」と、その面白さにはまっている。

けん玉は日本独自の遊戯と思われているが、似たようなものは他の国にもある。近代的なけん玉が日本に伝わったのは1777年と言われている。そのベースはヨーロッパのカップアンドボール。大正時代(1912〜1926)に大流行した。1975年には童話作家の藤原一生氏が日本けん玉協会を創立し、近代的スポーツとして進化した。日本はけん玉が最も盛んな国といえるだろう。

教育面、スポーツ面からもけん玉は評価されているが、国際交流の面からも注目されている。その一人、関西総支部長の矢野博幸さんは、けん玉を通じての国際交流、海外普及に熱心だ。今年の春にはアフリカのモザンビークを訪れ、現地で指導した。その生徒の一人を日本に招待するという。また、今年の7月には大阪で国際大会を開く。

矢野さんは社会貢献にも努めている。「国内だけでも去年104回教えました。幼稚園から老人ホームまで訪れましたが、車椅子の100歳のおばあちゃんが『できた!』と喜ぶのを見て、感動しました」。会場では、カッコン、カッコンという、けん玉の木の音が響き渡っていた。それは、人の心を癒すような心地よい響きだ。

日本けん玉協会
http://www.kendamakyokai.com

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