日本をより理解するための傑作記事(ひらがなタイムズ誌面より)
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誰もが映像を世界に配信できる時代がやってきた!

日本の携帯電話にはさまざまな機能が備わっていて、ほとんどの機種にカメラは標準で付いている。カメラといっても動画が撮れるものだ。いつでも、どこでもカップルはお互いを、親は子供の愛らしい姿を撮ることができる。最近は、手軽さゆえに動画で撮影する人が多くなった。

日本ビクター鰍ヘ東京ビデオフェスティバルを毎年主催し、世界各国から応募作品を募集してコンテストを開催している。第28回を迎えた今年は世界35カ国・地域より2,291本(海外からは1,381本)の応募が寄せられた。そのコンテスト入賞者の授賞式が2月18日東京の品川インターシティホールで行われた。

今年、ビデオ大賞を受賞したのは、日本人女性の中井佐和子さんの作品「羽包む」。女子高校生でシングルマザーになった親友の明るい生き方をドキュメントしたもので、審査員から高い評価を受けた。「彼女は強いなと思いました。私が彼女に勇気づけられました。題材として選んだというより、自然に流れていった感じですね」と、この作品を撮った動機を語る。この作品は、彼女の最初の作品で、大学の卒業作品として撮ったものだという。

アメリカ人女性、マリアン・デュ・レオさんは、1986年に起きたチェルノブイリの原発事故後の放射能汚染が、子供達に与えた影響を明らかにした「チェルノブイリ・ハート」で、優秀作品賞を受賞した。「とても悲しい状況があるのに、誰もそこに関心を示さない」と嘆く。それが彼女の取材の動機だが、彼女は同作品でアカデミー賞を受賞した他、エミー賞を2度受賞するなど多数受賞している。彼女は問題作を撮り続けている。「私の遺伝子かしら」と笑う。

自己の内面を映像とナレーションで綴った異色の作品、「カイという名前の女」で優秀作品賞を受賞した台湾出身でカナダ在住のカイ・リン・シュウさんは、性同一性障害で悩む女性。彼女は自分が何者か自分自身を探し求め、自身をモデルとして撮影した。「自分がディレクターになることで、自分自身が客観的に見つめられる」と作品の動機を語り、「私は男でも女でもある前に『カイ』です」と続けた。

フェスティバルに寄せられた一つひとつに、作者の動機がある。ビデオはもはや、記録の域を超え、誰でも自己表現ができる媒体となった。検索サイトの最大手、ヤフー・ジャパンは、ブロードバンドの普及に対応すべく、動画専門検索サイト運営会社、TVバンク株式会社を昨年の末に立ち上げた。まもなく10万本の動画が検索できるようになるが、ここに登録すれば、誰でも世界中の人に作品を配信することができる。

日本ではいよいよ動画時代が到来するが、それを支えるのは、プロばかりではない。一般のアマチュア・フォトグラファーのあなたもその一人なのである。

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「チェルノブイリ・ハート」 
マリアン・デュ・レオさん


「羽包む」 中井佐和子さん


「カイという名前の女」 カイ・リン・シュウさん

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