日本をより理解するための傑作記事(ひらがなタイムズ誌面より)
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幸せは日常の考え方にある

アンドリュー・マシューさん

幸せは風に舞う木の葉のように留まることがない――見るはたやすいが、つかむことはむずかしいと表現されてきた。幸せとは一体何なのだろうか。どうしたら見つけられるのだろうか。その幸せの秘密を解く鍵を持っている男性が、オーストラリア人の作家アンドリュー・マシューさんだ。

「Happiness is about your attitude」(幸せはあなたの気持ち次第で)のベストセラー作家で、漫画家、モチベーション・スピーカー(動機付け講師)。アンドリューさんは幸福論の専門家で、「Being Happy!」(幸せでいること)、「Making Friends」(友達づくり)、「Follow Your Heart」(心のおもむくままに)などの著書があり、33言語、60カ国で売られ、400万部以上売れている。その人気のほどがおわかりいただけるだろう。

アンドリューさんの本のファンは、メキシコ、中国、マレーシア、ハンガリー、シンガポール、韓国など、思いがけない場所にもいる。彼の本はどうして人気があるのか、自分ではどう思っているのだろうか。「私の本は読者自身と関連付けて読め、簡潔で、ユーモアがあり、本に映しだされた自分自身を見ることができると、みなさんおっしゃいます。書かれていることは単なる理論や高尚な心理学ではありません」。

アンドリューさんは、4つの大陸のラジオ、テレビ番組に3,000回以上登場した。コダック、富士通、コカコーラ、東芝など世界の大手企業でセミナーを開催し、スピーチを行うが、これまで100万人以上が参加している。アンドリューさんの才能は、漫画と、人生の教訓とユーモアを組み合わせて、本や講演に活用する賢さにある。

「自分の人生がもっと楽になるのを待った時期もありました」と、アンドリューさんは幸せを探求していた初期の頃を思い浮かべる。「『問題があまりないときが、幸せ!』と思っていましたが、興味深いことに気づきました。私が知っている最も幸せな人たちは、私よりも問題をかかえていたのです」。

恵まれた人生を送っているように見える人は、困難な時期を経験していることが多い。「愛する人を失ったり、貧乏になったり、大きな病気にかかったり、おそらく今も大きな問題をかかえています。しかし、彼らは幸せなのです。なぜなら、ある時点で、幸せに生きていくしかないと気づいたからです」。

幸せは偶然ではない
アンドリューさんが人とコミュニケーションするうえで、もっとも大切にしている原理原則、考えは何なのだろうか。第一は幸せは偶然ではない――それは日常の判断のなかにあるということ。第二に、幸せな人は柔軟性があるということ。

「ここに、悲惨から抜け出せないレシピがあります。もがきながら生きている人、いつも悲惨な人は、『私の人生はこうあるべきだ。飛行機は定刻通り到着すべきだ。社員は病気になってはいけない…そうなったら、私は怒るぞ』と、言っている人たちです。それに代わるものはこうです。『飛行機は定刻どおり到着して欲しいけれど、到着しなくともかまわない。私は幸せなのだから』。柔軟性を持つということはこういうことです。『嘘はついて欲しくないけれど、嘘をつく人がいることはわかっている。嘘をつかれても、それを受け入れよう。私は幸せなのだから』」。

彼が説くもう一つの大切な考えは、問題は物事の終わりではないということだ。「問題はしばしば進化への始まりであり、起爆剤である」。

アンドリューさんは自身の教えを自分にも用いている。「今を生きることが大切です。私たちは将来についての悩み、あるいは過去の罪の意識にしばしば襲われることがありますが、悩みは何の解決にもならず、実際は有害です」。

彼が実践しているもう一つの原則は、何をしようとも楽しめる方法は一つしかない。ベストを尽くすこと!「何に対してもベストを尽くすと自分に言い聞かせる哲学を持ってください」。

問題解決:目標を区切って達成する
アンドリューさんが教える重要なレッスンの一つは、一回に少しずつやるということだ。「あなたがやっていることを何でも細かく区切ってください。成功者は頭がいいのではなく、目標を達成する計画性とシステムを持っているのです」。

この考えを分かりやすく説明しよう。アンドリューさんは、毎日1ページずつ書いて「Follow Your Heart」を書きあげた。目標を細かく設定するもう一つの例は、彼のセミナーに関するものだ。セミナーのいくつかは中国語で行っている。それを可能にするために、520の文章からなる標準セミナーを分け、一日二つの文章だけ学んだ。「それは長い計画のようですが、一日わずか2文章です」。大切なことは目標を分け、『今日やるのは全部でこれだけ』と言えるようにすることです。私は何もすごいことをしていませんが、目標を達成するには何かをしなければなりません」。

幸福訓1:自分自身を支える!
自分自身にいつも文句を言っている人たちがいます。彼らは「私は太っている」、「私はつまらない」などと言います。自分に文句を言うことには二つの問題があります。

第一は、あなたの思った通りになるということ。自分のやっていることに文句をつければ、さらに悪くなるということです。第二は、自分自身に文句を言うと周りの人が苛立つということ。自己批判は謙遜ではなく、愚かさです。今日から良いことだけを言うようにしてください。何も良い話がなければ、黙っていてください。

幸福訓2:良い面を見てください
さまざまな場面で、あるいは人に対して、良い面ばかりをみると、そうなっていくことに気づいたことはありませんか。悪い面ばかりを見ると、そのようになってしまいます。

もし、あなたの仕事、あるいは母親や妻の欠点を探せば、たくさん見つけられるでしょう。欠点を探して生きている人もいます。彼らはあなたに言うでしょう。「私は現実的になっているだけです」と。それは現実的ではなく、否定的なのです! 幸せな人はいつも自分に問います。「この状況で良いことは何だろうか」。良い面を見ることは幸せへの鍵です。

幸福訓3:人を許す
人を許さなければ、相手は傷つくという考えはどこからきたのでしょうか。それは、おかしい! たとえば、a) あなたが私のボスで、私を首にしたら、あるいは b) あなたが私のガールフレンドで、私のベストフレンドと駆け落ちしたら、私は言います。「決してあなたを許さない」と。誰が傷つくのでしょうか。相手ではありません! 私の胃が痛くなり、私が眠れなくなるのです。 相手は自分がしたことを、気にしていないはずです。

相手に腹立つ一方で、私が傷つくのです! その間、私は自分自身に言います。「私は正しい」と。「正しい」ことが、幸せを保証するものではありません。ポイントはここにあります。誰かを許すことは、相手がしたことを認めることとは違います。自分の生き方を正常に戻すためです。彼らのために許すのではなく、自分のために許すのです。人を許すことはむずかしいことですが、可能です。自分のために人を許してください。そうすることにより、ずっと幸せになれます。

幸福訓4:ほめ言葉
美しい景色に気づく人もいれば、汚い窓に気づく人もいます! あなたの幸せは、何に気づくかによります。練習してみましょう。

ステップ1:あなたが出会ったすべての人の良い点、一箇所を探してください。ステップ2:彼らをほめてください。「すばらしい装いですね!」、「先生はやる気を起こさせてくれます!」、「あなたの笑顔はとてもすてきです!」。ほめ言葉はお世辞ではないことを忘れないでください! お世辞は不誠実です。ほめ言葉は人の良い点を認めた誠実な言葉です。そのおまけも得られます。ほめ言葉を言うには、積極的に相手の良い面を見なければなりません。それが、あなたを幸せにするのです。

幸せになれる方法は二つあるとアンドリューさんは言う。A) 世の中を変える、さもなければ、b) あなたの考えを変える。あなたの考えを変えたほうが簡単だ!

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