日本をより理解するための傑作記事(ひらがなタイムズ誌面より)
Hiragana Times Japan-Behind the Scenes
 
HOME日本をもっと知るビジネス
日本をもっと知る - ビジネス

掃除機革命は日本から始まった

かつて掃除機がこれほど話題になったことはなかった。今、イギリスの企業ダイソンが掃除機革命を起こそうとしている。その性能もさることながら、一つの成功物語としても知られるようになった。

イギリスの掃除機市場のシェアが今や50%以上となり、高額製品シェアは確実に拡大している。ダイソンの製品は日本では1,800店で販売され、掃除機市場への参入は比較的新しい――1年前に発売したときにはわずか0.5%以下だったにも関わらず――ダイソンは今や1割以上のマーケットシェアを握るまでになった。

ダイソンの掃除機はなぜ人気があるのだろうか。その秘密は、創業者の物語を聞けば、容易に理解できるだろう。「1978年、ジェームズ・ダイソンは――彼はダイソンの創設者であり工業デザイナーでもあるのですが――自宅の掃除をしていましたが、掃除機が動かなくなってしまったのです」と、ダイソン株式会社代表取締役会長、ゴードン・トムさんは説明する。

「掃除機を開けると紙パックがごみやほこりでいっぱいでした。取り替えると動き出しましたが、いくつかの部屋を掃除すると、吸引力が衰えているいることに気づいたのです。彼が再び紙パックを取り出すと、内側にほこりがたまっていました。それを見て、『紙パックのない掃除機を作れば、吸引力が衰えない掃除機が作れる』、彼にシンプルだが、画期的なアイデアがひらめいたのです」とトムさん。

ほとんどの掃除機が紙パックを使用するが、ダイソン製品の大きな違いの一つは、この紙パックを使わないことだ。ジェームズさんは、サイクロン技術を搭載した新しい掃除機を開発――それは吸引力が全く衰えない――に、成功した。

しかし、この画期的な製品が市場で売り出されるまで、苦難の連続だった。消費者を調査すると、消費者が大きな問題としているのは、ほこりっぽくて臭い排気、弱い吸引力、吸い込みが失われる製品、紙パックの購入と取替え、ということがわかった。ジェームズさんは15年かけて5,000以上の試作品を作り、条件にあい、しかも稼動するという、最も大切な要件を満たした製品をついに開発した。

デザインを克服すると、今度は販売するという問題に直面した。 ジェームズさんの革命的なデザインは何度も断られたが、やがて彼の製品に興味を持つ日本の企業を見つけることに成功した。日本の企業はそれを20万円で訪問販売した。

ジェームズさんは日本からのライセンス使用料を活用し、掃除機DC01を製造、1993年にダイソン社を設立した。それをマーケットに送り出すと、わずか2年半でベストセラーとなった。昨年は日本用にデザインしたDC12を発表。市場で吸引力が失われない唯一の掃除機というばかりでなく、ユニークな保管方法と、より効率的なモーターで、清潔な空気を家庭内で保ち、消費者に支持された。

日本の掃除機市場は今年600万台と予想されるが、ダイソンとしては200,000台近くを売りたいとトムさんは語る。「市場は2004年の580万台から2005年の600万台に拡大しています。私たちは消費者に魅力のある高額製品を作っていて、量、売上とも市場を拡大しています」。

ダイソン
www.dyson.co.jp
www.dyson.com

■記事リストへ戻る

Copyright (C) 1998-2008 YAC Planning Inc. All rights reserved