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| 世界自然遺産に登録された知床のクルージング観光 1971年、日本の有名な俳優、森繁久弥さんと、歌手の加藤登紀子さんが歌った「知床旅情」が大ヒットし、多くの日本人に知床(北海道)への旅情をかきたてた。その知床が日本の新たな、美しい観光地として再び脚光を浴びている。2005年7月、知床は世界自然遺産に登録された。ここには、ヒグマ、エゾシカが歩き回り、オオワシ、サケ、トド、クジラなどが国境を越えて空と海を行き来する雄大な大自然がある。 知床の観光のメインは、陸地が保護されているため、知床五湖、知床峠、カムイワッカの滝といえるだろう。しかし正直なところ、これらは北海道ならどこでも見られる景色だ。この地の生態に関しては遺産になるほど素晴らしいが、観光客にはなかなかそれがわかりにくい。それで、海から観光するクルーザーでの観光が人気となっている。 海上からの知床半島の景色は贅沢に等しい。日本の各地でも類を見ない迫力の景観を海上から肌で感じられる。知床半島には約2,000頭の野生のヒグマが生息しているが、春や秋にかけて、これらヒグマを海上から見ることができるのだ。もちろん、ヒグマだけでなく、他の珍しい動物や鳥なども鑑賞できる。 「知床クルーザー観光船」社長、渡部美津夫さんは、世界自然遺産に登録されて以来、目立ってお客が増えたと言う。そして、クルーザー観光が知られるまでの間を思い浮かべながらこう語る。「最初は漁船による遊覧でしたが、時代の流れで途中からクルーザーに変更しました。でも、航路を確立するまでが大変でした。また、お客様のクルーザーに対するイメージが、『怖い、酔う、高い』ですから、お客様を集めるのにも一苦労でした」。 渡部さんは、「ようやく知られてくると、今度は大型船の圧力を受けました」と苦笑し、続けた。「うれしかったことは、このクルーザー観光が人気になったことですね。お客様が知床の景色を見て、無邪気に喜んで感動してくださることです。そんなお客様が数年経ってまた来てくださり、私の顔を覚えていてくれて、『また来たよ』と声をかけてくれるときは、この仕事をやっていてよかったと思いますね」。知床にやって来るお客は本州からが大半という。時々、外国からもお客はやって来るが、常時いる英会話のできるスタッフ数名が対応している。 知床が世界自然遺産への登録を機に、日本の観光の穴場として世界の観光客に知られる日は間近だろう。そして、大迫力で知床の自然を楽しめるクルージングは観光の目玉として、さらに注目されるに違いない。
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