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| 奇想天外な和紙の着衣がブレイク目前 ドイツの見本市で注目の的に! 今、この和紙の特性を応用した着衣が内外で話題となっている。毎年ドイツのニュルンベルクで、エコロジー製品が展示される見本市「ビオファ」が開かれる。今年2月に開催されたこの展示会に、日本製品の代表企業としてケイテー・ニットが和紙で作った靴下をはじめ、ショーツ、シャツなどの肌着を出展したが、思いがけないほどの注目を浴びた。 ケイテー・ニットの広報担当の荒井主江さんは「こんなに外国で注目されるとは、思いませんでしたね。和紙がどんな植物から作られるのか、身体にいいのかなど、みんな熱心にきいてきました。この展示会をきっかけに、フランスから1万着の注文があるなど、生産が間に合わない状況が続いています」と、その反響の大きさに戸惑い気味だ。 和紙は綿よりも吸汗性、通気性、保温性に優れているばかりでなく、肌ざわりがよく、夏は涼しく、冬は暖かく感じられ、カサカサの肌には潤いを与える効果もある。主江さんは「アトピーの方には特に喜ばれています。綿でも薬をつけないと着られなかった人も、和紙の肌着なら薬なしで着られました」と、その効果を語る。日本アトピー協会の推薦品に認証されているほどだ。 和紙の着衣のよい点はそればかりではない。その製造過程が環境にやさしいのだ。和紙の原料は桑科のこうぞ、みつまた、がんぴの皮から作られるが、これらは自然に生えて育つ原始林で、その皮を剥ぎ取ることができるのだ。表皮は3ヶ月で自然と復元する。栽培して作る必要もない、そして製品自体が、紙、つまり木からできているため、土に返すことができる。まさに地球の恵みを生かして作られるエコロジー製品といえよう。 1万円札は洗っても破れない 荒井社長は当時をこう振り返る。「和紙を細くして、こよりにしたのですが、どうしてもすぐに切れてしまうのです。何度やってもうまくいかなかったのですが、絶対にできるはずだと信じていました」。開発から5年後に和紙の原料の配合を変えることによって、和紙の繊維はようやく出来上がった。さっそく試作品を作ったが、ガサガサする、痛い、などの声があがり、とても製品化できるようなものではなかった。しかし、荒井社長はあきらめなかった。 糸屋の協力もあり、2年前、ついに和紙の糸を柔らかくする素材が出来上がった。それはふんわりと柔らかく、しかも丈夫なものだった。主江さんはこう言う。「和紙が材料と聞くと、水に溶けてしまうのではと、みなさん思いますが、普通の繊維と変わらない強さがあるのです。試しに和紙でできた1万円札と、そうでないドル札を洗濯機に入れて洗ってみてください。ドル札は破れてしまいますが、1万円札は破れないことがお分かりでしょう。和紙はそれほど強いのです」。 生理用ナプキンで大失敗 そこで、次に開発したのが、先に述べた洗濯可能な和紙の肌着だ。今、「Como como」のブランドで売られている。さらに今年の7月には主江さんが中心となり、セーター、ワンピース、スカートなどのアウター用品が「ジュベール」のブランドで売り出された。来春には男女両用のポロシャツ「Lono」も販売される。和紙は普通の繊維より紫外線を多くカットでき、また、もともと紙だからどんな色も可能だ。その特性を生かしての開発だった。 今、世界的に日本料理がブームを呼んでいる。その人気の秘密は、おいしさ、美しさもさることながら、ヘルシーで自然の素材が使われていることにある。自然の素材、和紙を使った着衣も、その清潔感、肌触りに加え、自然のままの無漂白で、健康志向の世界の人々に受け入れられようとしている。近い将来、日本料理同様のブームが起きても不思議ではない。 |
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