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| 「故郷の味ほどいいものはない」 フォーリン・バイヤーズ・クラブ(FBC)の創立者であり、CEOのチャック・グラフトさんは故郷の味が恋しくなったときに、航空券を買いそこまで飛んで行く必要がない。グラフトさん(サンフランシスコ生まれ)は実際に買いに行く必要もないのだ。FBCの倉庫を訪れ、およそ40カ国5,000以上の商品の中から好きなものを選べばよいのだ。これら商品はインターネット・食料品通販で販売しているが、外国人および日本人客は増え続けている。 ビジネスの立ち上げは容易ではない 「調査、交渉、仕入先の開拓、運営方法などに二年間を費やしました」と、グラフトさんはFBC 立ち上げに要した努力の裏側を説明する。「会社を始めた当初の5年間は、他の仕事で食べていました。そうすることを人にも強くすすめています。それで、急成長し、私が思っていたよりも忙しくなりましたが、私は若く、楽しかった。そのお陰で生き残ってきたのです」。 アメリカの商品だけでなく、他39カ国の商品の需要も多くなり、FBC は、オーストラリア(「オージー・ショップ」)およびイギリス(「ブリット・ショップ」)から毎週商品を出荷するサービスを、カタログおよびインターネットに加えた。注文した商品にもよるが、FBC は5日から33日の間に日本のどこにでも配送できる。 お客は、FBC のウェブ・ストアから、ケロッグ・シリアル、シェイキーのベイクドチキン、キャンベルのチャンキー・スープなど、自国のお気に入りの商品を注文できる。イギリスの食品を嗜好するお客は、HP のベイクドビーン、ヨークシャー・プディング・ミックス、ブランストン・ピクルス、また、オーストラリア食品の愛好家はアーノッツ・バーベキュー・シェイプス、バーガー・リング、とても人気のあるサニタリウム、ウィートビックスなどを申し込める。 しかしながら、商品はそれらがすべてではない。これまでにFBC がお客様に届けた一番大きな商品は、アメリカから運んできた巨大な屋外プール。さまざまなリクエストのある商品のなかで、面白いことがあった。それは会員がKY ゼリーを注文したときだった。「お客様の注文を受けたのはイギリスから来たスタッフで、『ゼリー』という用語ごは知っていました。それで、お客様にどんな香りのものが欲しいのかと尋ねました。そんなやり取りが続いた後、スタッフはようやく理解しました」とグラフトさんは笑う。(KY ゼリーは個人用セックス用オイルだった) 阪神大震災で大打撃 ビジネスの構造はさておき、FBC は天地がひっくり返るような問題にも直面した。「1995年の1月に起きた阪神大震災は厳しかったです」とグラフトさん。FBC のオフィスに大混乱をもたらした地殻隆起は神戸市のインフラを破壊し、スタッフの職場への通勤を妨げた。「一年間、大損をしました。とても早く成長し、拡大してきたからです。きつかったです」。 逆に、障害に打ち勝つと、阪神大震災後の再建、システムを再び稼動でき、また、1999年に4 x 40 のコンテナ(10,000 個以上)などの大きな注文が舞い込むなど、いいことが待っていた。 正しいことを正しくする 何がグラフトさんを動かしているのか? 「私にとって、それはずっと人間関係でした。私は海外で、自分と同じ外国人を見たときに感じる共通の結びつきが好きなんです。また、故郷からのささやかな商品がどれほどうれしいかを伝えてくれる、お客様からの手紙やE メールを受け取ったときに得るあの感覚が好きなのです」。 「私の目標はずっと、『正しいことを正しくする』で、これがお客様との人間関係なんです――私たちが相手の話をよく聞き、世話をし、応えてあげれば、正しいことを正しいようにしていることになるでしょう。それで、うまく行くのです」。
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