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| 粘土人形が動き回るファンタジーワールドへ 粘土人形作家 皆川 良一 日本ではミッキーマウス、スヌーピー、ハローキティなど、かわいい動物キャラクターが、文具類からTシャツまで、多様な商品につけられていて、販売促進に多大な貢献をしている。多くのキャラクターは漫画やアニメから登場してくる。しかし、今、動物をモチーフにした粘土人形から、さまざまなキャラクターが誕生しようとしている。 それらのキャラクターを作り出しているのは人形作家の皆川良一さん。皆川さんのクレイファンタジーには動物を擬人化したキャラクターが100以上も登場する。有名な童話を題材にパロディ化したこれらの作品には、「ピーターニャン」、「はにゃかの王様」、「ガリニャー旅行記」などと名づけられている。「ニャン」は日本で猫の鳴き声を表している。これらのキャラクターは子供も大人も楽しめる。それぞれのキャラクターは、どこかいたずらっぽく、何かを主張しているようだ。 皆川作品の評価は高く、USA 3Dイラストレーターズ・アワードでは1997年から2000年の4年連続で、「ピーターニャン」「ガリニャー旅行記」など11点が銅賞を受賞するなど、世界的にも評価された。地元の新潟ではテレビ出演や教室の講師などでも活躍し、ファンも多い。現在これらのキャラクター人形に、有名なカタログ通販、銀座や新潟の画廊から大量の注文が入り、制作に追われている毎日だ。 先月、イギリスのファンク・グループ、ジャミロクワイがニュー・アルバム「ダイナマイト」(ソニー・ミュージックより6月15日リリース)のプロモーションのために来日したが、実は皆川さんは、ファーストアルバムからすべて持っているというほどジャミロクワイの大ファンだ。そのボーカルのジェイ・ケイの人形作りの依頼が知り合いを通じてあった。喜んで作り上げたのが本誌の表紙の人形だ。ジェイ・ケイも大喜びしたという。 制作パートナーの妻と二人三脚 「専門学校生だった頃、学園祭の模擬店で粘土作品を展示・販売していたところ、恩師が経営する画廊で個展を開くチャンスをいただきました。これがプロへの入り口でした」。皆川さんは若くして、その才能が認められていた。「専門学校の先生方のバックアップも大きく、学生当時から、少しですが仕事の依頼がくるようになっていました」。 粘土人形づくりの魅力はどこにあるのだろうか?「出来上がった人形に、手で作ったぬくもりが感じられ、掌にのせていろいろな方向から見られることですかね」と皆川さん。「粘土細工のキャラクター、いろいろな素材による背景……それらを組み合わせ写真撮影することにより、単にキャラクター造形で終わらせるのではなく、世界観も表現してキャラクターに奥行きを持たせ魅力的にしていくことにこだわっています。写真で表現するには撮影が重要となります。幸い、僕の場合、友人でもある新潟で活躍するフリーカメラマン渡部佳則さんに撮影をお願いしています」。 現在、皆川さんは、新潟で家族と暮らしながら創作活動を続けている。週に2〜3日は専門学校で学生たちに粘土造形を指導する一方、出版・広告などのための作品の制作、年2回の個展のための作品作りと、ほぼ毎日アイディア作り、造形に追われている。「新潟は海・川・山などの自然環境にとても恵まれています。出かける時は、ほとんど自転車を使いますが、乗りながら作品のアイディアを考えています。夕方は愛犬と散歩に出かけることも多いですね」。 皆川さんの創作活動の中で、大きな支えとなっているのが、制作パートナーでもある妻の静子さんの存在だ。二人は学生時代から、パートを分けて制作しているという。「粘土によるキャラクターは僕が作り、キャラクターを引き立てるための背景・小道具などを、色々な素材を使って作るのが妻の役割です。意見が合わずに喧嘩になることもありますね」と言い、皆川さんはテレた。 世界の人々に愛されるキャラクターに 人の気持ちが重なるようなMinagawa worldに登場するキャラクターは、世界の人々に愛されるキャラクターになっていく可能性が潜んでいる。今、皆川さんの粘土人形作品のキャラクターを、文房具、玩具、日用雑貨、衣類などの商品への使用を認めるライセンス契約を、希望する各国の企業と結んでいく計画が進んでいる。日本の新たなキャラクターとして世界の人々に愛される日は、そう遠くなくやってくるかもしれない。
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