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レゲエダンス――ブームを裏方でサポートするヒロイン

福島ひろえさん

今、日本では華やかで官能的なレゲエダンスが若い女性の間でブームとなっている。そのブームを支えている総合レゲエサイト「ONE AND G」には、一日6,000人のアクセスがあるという。ここには、全国のレゲエダンサー130チームのプロフィール・イベント情報の他、レゲエダンスの動画、華やかな衣装、レゲエダンサーによるコラムなどが掲載されている。

このサイトはWeb制作会社の潟Oリムスタイルインターナショナルが運営しているが、このプロジェクトを実際に推進しているのは福島ひろえさんだ。サイトの制作から、レゲエダンサー情報の管理まで、一人でこなしている。まだ、立ち上げて一年余りだが、人気サイトとなったその成功の陰には、彼女の経験が大きく貢献している。

実は、ひろえさんは実力派ダンサーチームとして知られる「努(オンナマタヂカラと読む)」の4人の創立メンバーの一人(現在メンバーは2人)だった。「Love Milkさんのショーを見て衝撃を受けたのが始まりです。次の日から、大学の友達4人とチームを作りました。ジャマイカのダンスビデオを見たりして学び、1ヵ月後にはクラブデビューしました」。

レゲエダンスの魅力はどこにあるのか。「レゲエ音楽にどっぷりつかりながら踊れるところですね。音楽にのって踊るということだけではなく、男には決してできない、女としての生き方・価値観、女としての精神的な魅力・表現ができるところですかね」とひろえさん。「レゲエダンスをすると、ただ細くなるだけでなく、出るところは出るように締まるんです」。

大胆でセクシーなダンサーの動きに隠された純粋なパーソナリティ
ジャマイカで生まれたレゲエダンスが日本に入ってきたのは90年代。2000年になってブームが始まった。今ではレゲエダンスコンテストは全国各地で行われている。ダンサーは16歳から35歳ぐらいと幅広く、OLや学生のほか、主婦も多いという。「ダンサーはおしゃれな人が多いですね。衣装は、みんなオリジナルで、重なるようなことはありません。毎月一着ぐらいふえていきます。専門店もありますが、自分で作るのも楽しみの一つです」。

レッスンをしたり、ショーに出演したりして収入を得ているレゲエダンサープロは数えるしかいないという。ほとんどが趣味でやっている。ひろえさんは大学4年の夏に引退してしまった。レゲエダンサーの経験を買われ、現在の会社にスカウトされたからだ。

レゲエダンサーだったひろえさんは、誰よりもダンサーの気持ちがわかる。仕事柄、彼女たちから相談を持ちかけられることも少なくない。彼氏からダンサーをやめて欲しいと頼まれ、困っているという相談が多いとひろえさんは語る。反対する理由はダンサーの露出部分が多いことにあるらしい。「ダンサーが恋愛をとるか、レゲエをとるかとの選択に迫られれば、ほとんどの人がレゲエをとります。私も5年間つき合った彼氏と、そのことで別れてしまいました」とひろえさん。レゲエダンサーはそれだけ青春をかけているという。

「レゲエダンサーは音楽も自分で選曲し、歌詞の意味まで理解し、自分たちのオリジナルのスタイルを作っています。彼女たちは見かけによらず純粋で、悩んで、悩んで踊っているんです。ダンスを見れば、その人の心を読み取れます」とひろえさんは説明する。彼女は月に30ほどのショーを見る。

その美しさを見るには現場が一番
今、レゲエダンスはブームの中にあり、この分野にはさまざまなビジネスチャンスがあるように見える。実際、ひろえさんをはじめ、実力ダンサーにはいろいろな企業からスカウトの誘いがあるという。「私はレゲエダンスをビジネスにしたくないです。ダンサーもビジネスでやっているわけではありません。うちの会社もDVDを販売するだけでやっているんです。だから、私のダンサー仲間がみんな協力してくれるのです」とひろえさんは語る。「DVDにするのは、命がけで青春をかけているダンサーに、思い出を形にして残してやりたいからで、売れなくともいいのです」。

ひろえさんから、レゲエダンスへの思い入れがひしひしと伝わってくる。将来はレゲエダンス界を支える重要な一人になるに違いない。しかし、自分の将来について、彼女はこう語る。「私はダンサーも、裏方も経験しましたが、この道には進みません。私がやりたいのはカウンセラーなんです。ダンサーからの相談もすごくいい経験となっています」。ひろえさんがレゲエ界から離れるのは少しもったいない気もするが、この思い切りのよさが彼女の信条なのかもしれない。しかし、彼女が武蔵野女子大学人間関係学部を卒業し、日本カウンセラー学院のメンバーと聞けば、納得もできる。

最後にひろえさんは、「女性であることに感謝し、自分が一番きれいに見えるように意識しているのがレゲエダンサーです。その美しさを見るには現場が一番です」と付け加えた。

イベント情報はこちらから
www.oneandg.com

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