日本をより理解するための傑作記事(ひらがなタイムズ誌面より)
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あなたは本当に保険にかかっていますか?

文:アラン・ジャーディン

最近、病院から私の友人の一人が重い病気を患っているという連絡を受けた。近親者ということで型どおりサインしたおかげで、間近で、汚く複雑な日本の医療制度を体験することになった。

おおむね、その体験は悪くはなかった。幸運にも彼の病気は3ヶ月で治るという。彼は最初の数時間、誤診され、海外では手に入る画期的な薬もなく、病院を変えなければならなかったときには人種差別を感じた。しかし私が部屋の交渉をすると最後には理解してくれた。概してスタッフは親切で一種の哀れみと同情を持ち合わせていた。私が生まれ故郷のイギリスでこのような体験をしたら、ショックでひっくり返ってしまい、蘇生が必要だったに違いない。

この主なポイントは、日本の医療制度の隠された費用だ。私は以前に日本の医療業界で働いたことがあり、何が起きているかわかるよい位置にいた。私の友人は会社を通じて医療費がカバーできることに感謝していた。それにも関わらず、私は病院に留まるうえでの金銭問題を説明しなければならなかった。

「私には保険があるでしょう――保険が使えるよ」と彼は言った。
「そうだね…だけど…」。
「どういう意味?」と彼は尋ねた。
「君は保険に入っているけれど、全部はカバーされないんだ」…私は続けた。

これを整理してみよう。日本の健康保険制度(この場合、健康保険組合経由のいわゆる「会社負担」の健康保険を含む)には、日本政府が認めた制度があり、サラリーから、例えば9パーセントが引かれる。

日本にいる多くの外国人は保険で医療費はカバーされると思っている。それが、そうではないのだ。みんなの心理はこうだ。「でも、医者に行って5千円請求されたら、たとえば、(一部負担金)千円を支払えば、後は保険でカバーしてくれる。問題はない!!」。

保険はスポーツカーのようなもので、普通の通行のときには、その躍動感が実感できない。5千円を払って医者に診てもらうことは、スムーズに流れない道路のようなものだ。ハイウェイを200キロの猛スピードで突っ走っているとき、トラックが突然飛び出した――このときがハンドルとブレーキを試すときになるが、そのときにはもう遅い。保険、特に医療保険の黄金の法則――本当に必要なときには、決して得ることができない――が働く。

多くの外国人は、病院の食事、洗濯、ベッド料金が医療費でカバーされず、患者が100パーセント負担することを知らない。たとえ保険で治療したとしても、どんな部屋にするかにもよるが、1ヶ月30万円ほどの現金出費が必要となる。これらの追加費用プラス、高額の費用がかかる場合には一部負担金がかかるのだ。友人の場合、現金出費の合計が毎月80万円となった(保険会社からの支払いが後払いになるため)。そのうち約50万円は3ヶ月後に、(保険で)払い戻された。

この方式をもとに、6ヶ月間病院にいたとすると、(保険で支払われない金額は)180万円(30万円 x 6ヶ月)。その上、最初の3ヶ月分として保険で支払われる金額も含めて現金を用意しなければならないのだ(80万円 x 3ヶ月= 240万円)。

この数字は私が名づける「直接的、基本的な」病院経費をカバーしているだけなのだ。電話、親戚や友人の交通費、回復時の衣服や器具は除かれている。それなのにあなたは医療保険に入っていると思っている。

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