日本をより理解するための傑作記事(ひらがなタイムズ誌面より)
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「みにくいアヒルの子」は誰ですか?

今年はアンデルセン生誕400年になる。先日、最近日本に帰ってきたという、太めの帰国子女と話す機会があった。彼女が育った国は貧しい国で、日本人の子供たちは自分たちのことを「みにくいアヒルの子」と呼んでいたという。「みにくいアヒルの子」は、アンデルセンの有名な童話の題名だ。醜く生まれたアヒルは他のアヒルや鳥にいじめられながら育ったが、大きくなって湖に映る自分の姿を見ると美しい白鳥だったというストーリー。

私が勝手に、「顔、形の違うあなたがたは貧しい国の現地の子供たちにいじめられた。ある日、あなたがたはお金持ちの国の日本人であることを知り、とてもうれしかった。それであなた方は自分たちを『みにくいアヒルの子』と呼んだ。こういうことでしょう?」と解説すると、彼女は戸惑ったような表情をした。私はこう続けた。「自分は美しい白鳥でよかった。醜いアヒルじゃなくてよかった。白鳥の方がアヒルより美しいと見るアンデルセンのこの話を、差別物語と受け取る西洋人は多いんですよ」。

すると、彼女は首を横に振り、恥ずかしそうに言った。「ニカスさん、日本人の子供たちは、現地の日本人学校に行きます。親たちは治安が悪いからと車で送り迎えされるので、現地の子供たちと遊ぶことはなかったのです。また、食べ物は現地のものは食中毒になる恐れがあるからと、日本から輸入したぜいたくな食品ばかり食べていたんです。気がつくと日本人の子供たちは私のようにみんな太ってしまったんです。『みにくいアヒルの子』とは私たちのことなんですよ」。

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