日本をより理解するための傑作記事(ひらがなタイムズ誌面より)
Hiragana Times Japan-Behind the Scenes
 
HOME日本をもっと知る風刺
日本をもっと知る - 風刺

日本人は言葉のすり替えの名人

日本人青年がイラクで人質となり殺害され、日本人に大きな衝撃を与えた。48時間以内に自衛隊がイラクから撤退しなければ、殺害するという武装グループの数日前の予告どおりの結末になってしまった。このことで私はアラブ人のジャーナリストと話をする機会があった。

「小泉総理は、イラクに駐在している自衛隊を延長させると言いましたね」と、私が言うと、彼はこう言った。「自衛隊が駐在しているサマワの人たちにはおおむね好評ですが、その他の地域の人たちは、日本をアメリカの連合軍と思っていますよ」。

「日本は憲法で戦争の放棄と、軍隊の不保持をうたっています。自衛隊はあくまで日本の防衛のためと、人道支援のための海外派遣で、他の国の軍隊とは違うことをもっとイラクの人々にPRする必要がありそうですね」と私が言うと彼は笑い、話を続けた。「どこの国でも、軍隊は自国を守るという名目で作られます。日本の自衛隊はなんら軍隊と変わりません。どの国も軍隊を自衛隊と呼ぶことができます。ニカスさん、日本は世界第四位の軍事費を使っているんです。日本がいくら自衛隊と呼んでも、外国じゃ軍隊とみなしますよ。日本人はソフトな言葉を使い重い問題を隠す、卑屈なやり方をするんです」。

彼の言葉に、私は、戦時中に軍隊が強制的に売春させていたが、アジアの女性を「慰安婦」と呼んだこと、また、中国への侵攻を「進出」と掲載した教科書が問題になったことを思い出した。日本人は言葉のすり替えの名人なのかもしれない。

■記事リストへ戻る

Copyright (C) 1998-2008 YAC Planning Inc. All rights reserved