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すべての道は霞ヶ関に通じる

文:神谷 悟(日本)

みなさん、「お上り」さんという言葉をご存知でしょうか。地方から東京に来る人のことをいいます。また、東京に向かう電車を「上り電車」、東京から地方に向かう電車を「下り電車」と呼びます。400年前に日本の政治の中心になった東京は、地方より一段高い地位にあるとされてきたのです。「お上り」さんには「田舎者」という言葉が含まれています。

日本の税金は一旦中央に集められ、そのお金を補助金という形で地方の行政機関に配られています。それで、全国の知事や市長はそのお金をできるだけ多くもらおうと、官庁のある霞ヶ関に陳情にやってきます。このような状況なので中央官庁の立場は強くなり、地方は中央の言うままにならざるをえません。補助金は中央官庁の意向に沿ったものにのみ認められます。例えば道路やダム、新幹線などです。

今、中央からの補助金をなくし税金を直接地方に入るようにすべきだという強い要求が地方自治体から出ています。こうすれば、地方は自分たちが必要なところに税金を使えるからです。どのような結果がでるのか、国民は見守っています。

高速道路は当初から、権力が霞ヶ関に集中している象徴です。東京へ通じる道は、すべて霞ヶ関を一旦経由します。例えば、新宿から池袋あるいは渋谷へ行くのに、距離にして3倍ほどになる霞ヶ関を経由するのです。これが渋滞の元凶にもなっています。

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