日本をより理解するための傑作記事(ひらがなタイムズ誌面より)
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富士山の頂上にたどり着いたとき…

カール・スミス(ニュージーランド)

成田に降り立って最初に衝撃を受けるのは「外国人」という看板だ。思い留まって考えてみれば、これから体験しようとしている心の準備に影響を及ぼす。幸いにも、日本へこれが二度目の訪問だ。最初に訪問したときのことを思いだすと、いつも自分に「なぜ?」と問いかけていた。なぜあそこに、私を隔離する露骨な看板があるのだろう? どうして車の方向を指示したり、駐車場へ案内したりする人が必要なのだろうか? なぜヘルメットをかぶり、光る棒を持った人がいるのだろうか? でも、今度はさらなる質問をするのではなく、答えが欲しい。

今日の日本を作っている物すべてを体験するために私は日本に戻ってきた。過去と未来を体験するために、文化の壁に打ち勝つために、また、それらを体験して過去を振り返る日にこう言いたい、「何がこの国やこの国の人をつくっているかを知っている」と。話を始めるには、1,200万の人口、ネオン、高層ビル、典型的な「都会のジャングル」、東京ほど適切な場所はないのではなかろうか? 東京と同じぐらいの土地に100万人ぐらいしか住んでいない、私のホームタウン、オークランドより異なる都市は他に見出せないだろう。

世界を旅した過去の経験から、私はその国の人を知る最良の方法は、彼らが高く評価している、あるいは尊敬しているものに関わることだという結論に達した。最初に日本に来て立ち去るとき、戻ってきて富士山に登る決意をした。そのときは気づかなかったが、私が求めていた答えのほとんどがこの体験の中にあった。私は4人の外国人と共に偉大な富士山にタックルした。頂上へ登る理由はそれぞれ異なるが私たちはスタートした。半分ほど登ったとき、みんなが自問した。「何でこんなことしているの?」

私にとって意外なことは、登山仲間もそうだったと思うが、仲間意識が芽生えたことだ。登りながらのあたたかい微笑みでのあいさつ、励ましの言葉、頂上に到着したとき、私の気持ちは頂点に達した。私の日本語より話せない英語を話す日本の男性とアサヒ・スーパードライ・ビール缶とポテトチップスをうれしさのあまり分かち合った。この体験で私たちが得た収穫は、彼らが私たちの存在を認めていることがはっきりしたことだ。

ニュージーランドに戻った今、文化、国情の違いがはっきりした。前回の日本訪問で、とても親しい友達ができ、望んだ以上の経験をすることができ、それが日本を、その歴史を、言語を、そして最も重要なことは、人をもっと知りたいという欲望が私に芽生えたことだ。

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