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| 「外国人が必要」と言われ、入社を決意 株式会社アプリックス 携帯電話などデジタル家電用のJava™(ソフトウェアをつくる技術の一つ)テクノロジーにおいて、株式会社アプリックスは世界最先端をいく会社だ。NTTドコモ社の携帯電話で使われているJava機能も同社が開発したものだ。このほか海外携帯電話メーカーにもソフトウェアを提供している国際企業である。 東京本社以外に、サンフランシスコ、ミュンヘン、台北、北京、ソウルなどにも拠点をおいており、東京だけでも十数人の外国人が働いている。日本語学習者にとって日本で働くことは憧れに違いない。彼らはどんなきっかけで入社し、どんな仕事をしているのか。2年半ほど勤めている二人の外国人社員に話を聞いた。二人とも日本語と英語を使って仕事をしている。 「最初は英語を使って働こうと思っていました。観光客として日本へ来て、通りがかりの人に英語で質問をしたら、その人は英語を話さない人だったらしく、逃げてしまいました。 やはり日本語をマスターしなくてはと思いましたね」と語るのは、日本の文化、歴史に興味があって日本へやってきたフランス人、ペルドリヨー・エルヴェさん。 「この会社のことは、アプリックスと仕事をしていた友人から話を聞いて、面白そうな会社だと思っていました。Javaをつくりたかったのでここならそれができると思いました。面接のときに外国人が必要と言われ、入社を決意しました」。研究開発本部係長として、日本の開発チームを管理し、海外とのやりとりを担当している。 「外資系の会社にいたときは、英語を話す方が多かったので日本語が下手になりました。別の日本企業では命令されてばかりで、休む時間がありませんでした。ここは外国人であっても平等です。きちんと評価されて昇進するチャンスがあるというのはいいことだと思います」。エルヴェさんは、この会社が気に入っている。 日本での生活について最初は不安だったという。「何でも自分でやらなくてはならないので、『大人になった』と思います。外国で働くということは私にとっていい経験です」。しかし、日本語では今でも苦労するという。「特に漢字が大変です。小さな子供よりも日本語が話せなくて自分はばかじゃないかと思ったこともあります。勉強は一生続くものだと思います」。 中国から留学をきっかけに日本へ来た楊嶺さんは、研究開発本部・開発推進室課長。「そんなに長くいるつもりはなかったんですけど(日本に住んで)もう10年以上になります。以前も携帯電話関連の会社に勤めていましたが、話を聞いてこの会社は魅力的で雰囲気がいいと思いました。将来性もありますし。ここは自由に自分の意見が言える環境です」。 仕事はエンジニアの経営資料作成や予算を考えることだ。「ここは女性も働きやすいですね。私以外にも管理職の女性がいます。大事なのは一人の力は小さいけどみんなの力をあわせることだと思います。指示を待つだけではなく、自分から発信すること、ネタを提供することが部下としての役目でもあると思います」。 日本での生活はどうなのか。「家族が近くにいると、どうしても頼ってしまう。日本へ来てから強くなりましたよ。家族は私が帰るのをあきらめているのかも」と楊さんは笑う。「しかも日本の医療保険や年金のことなどいいことを話すと『そちらのほうがいい環境だからずっといなさい』と言われます」。 二人は仕事も生活も充実しているようだ。アプリックスのような国籍や性別に関係なく、能力が発揮できる企業にめぐり合えたのも幸運だった。今、外国人の人材に注目し、理解を示す日本企業が増え始めている。さあ、次はあなたの番だ。
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