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果物かフルートか?

ボブさん&順子さん

ボブさんと順子さんにとって、すべては1993年に始まった。二人はカナダ人の友達を通じて、西宮(兵庫県)の彼の狭苦しい宿舎で開かれたホームパーティーで出会った。「そこで運命のキューピットの矢が放たれた」とボブさんは言う。この幾分運命的な出会いは、次第に絆を深め、翌年8月に結婚することになる。

ボブさんは現在、関西大学第一中学校、高等学校の英語教師をしている。妻の順子さんは、オーストリアの会社で所長として働いている。二人には、18歳のゆかさんと10歳のジェニーさんの二人の娘がいる。

始めは大変だったという。なぜなら、ボブさんは日本語がうまくできなかったし、順子さんも自分の気持ちをうまく言えなかった。それで、英語でする口論は、いつも順子さんには不利だった。でも、二人がお互いの言語に挑戦するようになってからは、ボブさんのユーモアのセンスは役立っている。「特に、果物とフルートの違いを聞き分けようとするときですね」。

このおかしな誤訳は、ある朝順子さんが食卓で、新しい趣味としてフルート(flute)を吹きたいと皆に言ったときに起きた。ボブさんは彼女が果物(fruit)をとって欲しいと頼んだと思い、その通りのことをした。その失敗を最初に笑ったのは子供達だった。ボブさんだけが気づかなかった。順子さんはちょっぴり怒りながら、「私は果物(fruit)なんて言いません。フルート(flute)と言いました」と繰り返す。このささいな誤解は長い間家族のジョークとなった。

国際結婚で経験した問題の一つは、子供たちがどんなときにどちらの言葉を使うかという困難さと、孤独感だとボブさんは長女の“反抗期”について話した。

次女のジェニーは長女と反対に、英語を第一言語として育てられたので、幼稚園に入るまで日本語は話せなかった。母親には日本語で、父親には英語で話している、国際結婚の家庭では普通のことである。

ボブさんは子供の育て方に関して、奥さんからのアドバイスをかなり参考にしている。そして思慮あるアドバイスをしてくれた。「私は、長女のゆかが困難を乗り切らねばならないときなど一人にしておきました。そして、二つの文化を融合させたいときは自分で決めるようにさせました。若者はみんな、何が真実であるかを自分で求め、見つけ出す自由を持つべきです。彼らを見守り自由にさせるかは、私たち両親次第なのです」。

うまくいく結婚生活の秘訣を尋ねるとボブさんは、「全面的な献身、愛情、相手を思いやる気持ち」が最も大切であると確信している、と話した。二人は結婚して15年たつ。苦しいときもあったが愛情は日増しにふくらんでいる。

ボブさんの英会話学校
www.topten-eikaiwa-school.com

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