| 国際結婚情報 | |
| 結婚のあいさつに彼女が一人でイランへ 富美子さん&ムサヴィさん 電気やコンピューターに興味があったイラン人のムサヴィさんは、その先進国である日本へ行く決心をした。しかし来日して驚いたのは日本語の複雑さだった。英語もあまり話せなかった。日本へ来て2年目くらいのこと、友達同士が集まって食事をする機会があり、そこで初めて富美子さんに出会った。 最初に話しかけたのはムサヴィさんだったが、税金や保険など、日本で生活するために必要なことを聞くためだった。辞書を片手に話すムサヴィさんの困った様子に、富美子さんは聞かれるまま電話番号を教えた。ムサヴィさんと富美子さんのおつきあいはこうして始まった。 結婚が決まると、両親のところへ二人そろって挨拶に行くのが普通だが、彼らの場合は違った。ムサヴィさんが仕事でどうしても時間がとれなかったため、富美子さんは一人でイランへ行くことになったのだ。元々旅をするのが好きな富美子さんだったが、一人で知らない国へ行くのは初めてのことだ。「我ながら度胸がありましたね」と富美子さんは笑う。 「空港ではムサヴィの家族13人が花束を持って私を出迎えてくれました。お母さんがよく来たねと私をぎゅっと抱きしめてくれて、とても感動しました」。富美子さんはそこで本当の家族として歓迎され、3週間滞在した。 「言葉は通じないけど、気持ちは通じるんだなと思いました。それまでイランには暗いイメージを持っていましたが、一年中バラが咲くきれいな国で、一人の人間をこんなにも大事にしてくれるところなのかと驚きました」。その後すぐ、二人はイランと日本で正式な結婚手続きをとった。 2007年7月、二人は大きな転機を迎えた。ムサヴィさんがペルシャ料理の店を開いたのだ。「イランのことを日本の人にもっと知ってもらいたいと思ったのです。ペルシャ絨毯くらいしか知らない人も料理をきっかけに文化にも興味をもってくれるに違いないと考えました。飲食店の経営は難しいけど結果が出やすいと思いました」とムサヴィさんは話す。 「私はムサヴィの言っていることでわからないことがあると、どういうこと?とわかるまでしつこく聞きます。お店を開くことになってからますます話をするようになりました。料理一人分の量一つとっても、彼の言う量は日本人には多すぎました。他にも、盛りつけ、店の雰囲気作り……たくさんのことを、一つひとつ話し合って決めました」と富美子さん。 ムサヴィさんは言う。「イスラム社会では家族を一番大事にします。男性は女性を『自分の眼のように』大事にします。また、家事をすべて女性にまかせるのは男らしくないと考えます。片方が『自分が正しい』と我を通したら、それは夫婦とは呼べないのではないでしょうか」。 ペルシャ料理 アパダナ |
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