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| 異文化の壁を乗り越えるオーストラリア人妻
オーストラリア生まれのロクサーヌ・グイン・樺山さんは、ロータリーの交換プログラムの留学生として、1999年に初めて日本にやってきた。「本当に楽しい思いをしたので、日本に戻ってきて働き、日本の違った考え方を得ようと決めました」。ロクサーヌさんはそういう気持ちで、オーストラリアの学生ビザが切れる夫(当時はボーイフレンド)の茂夫さんに同行して日本へ来ることにした。 「茂夫は沖縄の近くの小さな島の出身で、そこでは、女性は毎日、お皿を洗い、夕食を作り、食後にはお茶を注ぎ、夫と共に並んで畑仕事もするものだとほとんどの男たちは信じています」とロクサーヌさん。「呑むことが受け入れられ、友達とスナックバーに行くことぐらいしか楽しみがない文化と仲良くからみあっているのです」。 「結婚式は2000年にオーストラリアで行いましたが、17人の日本人が来てくれました。私がシドニーの西700キロの小さな田舎町の出ですので、バスを借り、結婚式の前日に空港から私の故郷まで11時間のツアーとなりました。結婚式の午前にはファームツアーを組み、お昼はパブでしたが、お客さんのために地元の人に鞭と帽子を持ってきてもらいました。ブッシュダンスが行われ、日本人の一行は大喜びでした――彼らはみんな着物で踊っていました」とロクサーヌさん。 結婚後、二人の間にさまざまなことが起こった。ロクサーヌさんはこう説明する。「私たちが最初に名古屋に引っ越してきたときに、シゲはサラリーマンにならずにビジネスを始めることにしました。私たちはその考えに最初興奮しましたが、時間がたつにつれ、シゲが方向を見極めることができず、彼のやり方では難しいことがわかりました。私がビジネス、マーケティングの経験があるにもかかわらず、私のアドバイスを聞こうとはしなかったのです。悪い方向に向かっているのが分かるだけに、とても苛立ちましたが、手助けをさせてくれませんでした。彼は失敗することを恐れ神経をすり減らしていて、私の言うことを批判と取ったのです。この悪循環はシゲが再び働くまで終わりませんでした」。 彼らの予期せぬ出来事は続いた。「私が妊娠し、赤ちゃんが生まれた後の準備をしているときにシゲは働き始めました。あいにくその仕事が好きではなく、ボスとは相性が悪かったんです。マネージャーには子供ができると前もって知らせてあったのですが、シゲが朝の6時に息子が生まれたので出勤できないとボスに伝えると、彼は首になってしまいました」とロクサーヌさん。 「もう一つの問題はスナックバーです。このような文化は私たちにはないので、女性とただ話すだけなのになぜ男の人は行きたがり、そんなにお金を使うのか理解できません。私はそれ以上のことがあるはずだと思い、シゲとシゲの友達と一緒に何度もスナックバーに行きました。でも私が思ったより危険ではなさそうです」。 二人とも相手の父親が気になっていた 彼女が最近、茂夫さんの島に戻ったとき、茂夫さんのお母さんに結婚式のアルバムを返して欲しいと言う機会があった。「お母さんは返したくないようでした。話が進むと、こう言いました。シゲのお父さんが、私が義理の娘になったことをとても自慢していると言ったのです。お客さんが来るたびに結婚式のアルバムを取り出し、満足気に義理の娘を見せびらかしていたのです」とロクサーヌさん。 茂夫さんがロクサーヌさんの両親に初めて会ったのは彼女の故郷へ行ったときだ。「お父さんに会うのにとても気を遣いました。彼女が、おじの建設会社で働いていた僕の前の仕事について話し、彼女のお父さんが言ったコメントはこれだけだったと聞いたからです。『――そう、彼は穴を掘っているんだね!』 しかし実際に会ってみると、そんなに悪くはなかったです」と茂夫さん。「彼女のお母さんは、彼女に海外に住んで欲しくないと言ったけれど、僕は歓迎されていると思いました。お父さんはダンスパーティでつける蝶ネクタイをくれたのです」。ロクサーヌさんは、「私のお母さんはいいことをしてくれました。彼にたくさん食べ物を用意したのです。これは世界中おなじですね」。 ロクサーヌさんが日本で直面しなければならなかったチャレンジは何だったのだろうか。「外で愛情を表現しないことに慣れました。それ自身は慣れるまで大変ではなかったのですが、外で私に愛情を示せない男と一緒にいることに慣れるのはとても大変でした。日本での外国人女性が、女らしさを保つのは簡単なことではありません。服や靴はいつも小さすぎるし、きつすぎるし、かわいすぎるし、周りの女性はたいがい肩までの高さです。男の人とは目が合います。日本にいる外国人女性にとっては、女性の感覚で「普通」を保つことは難しいことです」。 彼女は外国人のパートナーと結婚したい人にこうアドバイスする。「国際結婚の成功の確率を予想したがる人がたくさんいますが、すべてはカップルが良い関係にしようとする努力によると、強く思います。国際結婚のコミュニケーションに影響を与える一つは、もちろん言葉です。国際カップルへの私のアドバイスは相手の言葉を学ぶということです。二人のコミュニケーションのためではなく、パートナーの健全のためと、将来生まれてくる子供がパートナーの言葉を選ぶかもしれないからです」。 |
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