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新しい恋は破局から始まった

2002年の12月のある朝、久美子さん(横浜生まれ)は起床したとき、彼女の人生がどれほど変わるのか考えてもみなかった。彼女の人生は順調にきたが、その朝、突然爆弾を投げつけられ、彼女の夢は崩壊したのだ。「5年間交際していたボーイフレンドが、会社から香港へ転勤を言い渡され、その朝に彼一人だけで行くことを決めたと私に言ったのです」。彼女は当然ながらショックを受けた。二人は友人たちとその日の朝に出発する、北海道スノーボード旅行に予約していたのだ。ともかく、二人は計画通りに出発した。

しかし、雪で楽しむことだけがその日に起きたすべてではなかった。「羽田空港に着いたとき、友人からイタリア人のクリスチャンを紹介されました」と久美子さんは思い浮かべる。彼らが互いに一目ぼれしたのは明白だった。二人の話は尽きなかった。「その時点では、クリスチャンも含めて、私とボーイフレンドの関係がその朝に終わったことを誰も知りませんでした」。

話はそれで終わらなかった。「山からの最初の滑走で、ボーイフレンドが木にぶつかって、背骨を折ってしまったのです。彼はその日の朝私の心をぐちゃぐちゃにしたけれど、私はもちろん、彼の世話を一生懸命にしました。それで治るまでの一ヶ月間、彼の面倒を見ることにしたのです」。久美子さんとクリスチャンさんは、久美子さんのボーイフレンドが香港へ転勤した後にデートを始めた。

クリスチャンさんを久美子さんの両親に引き合わせることはうまくいった。「両親はすぐにクリスチャンを気に入りました」と久美子さん。一方クリスチャンさんの両親はロンドンに住み、親戚はイタリアに住んでいた。「2004年の夏に二人でイタリアへ行き、彼の家族、親戚のみんなに会い、朝から晩までずっと一緒でした。すごいことでした」と彼女。「そのときまで、私はクリスチャンが日本で友達や会社の同僚とどのようにつきあうかはわかっていましたが、イタリア訪問は、彼が家族とどのようにつきあうのかを見る最初の機会でした。彼らがどのように交流しているのかを見ることは、彼がどのように育てられたのか、彼らの価値観はどこにあるのか、彼にとって家族はどれほど大切なのかなど、彼の新しいすべての一面を見ることができるのです。彼の家族に会い、これらすべてのことを見て、彼により親しみをもつようになりました」と久美子さんは言う。

国際恋愛にはいい面がたくさんあるが、問題も少なくない。特に誤解だ。見解の違いから生じる誤解による問題が生じることもあるとクリスチャンさんは言う。「これは文化の相違というより、性格によるところが大きいです」。もう一つの悪い点はミスコミュニケーション。「私はアメリカ英語を使っていますので、クリスチャンの言い方は誤解を生じさせます。それに、イタリア人はポイントを説明するときに熱くなり、感情的になる傾向があり、それで私はときどき誤った解釈をしてしまいます」。

若いときのほとんどをオランダで暮らし、アメリカで学生時代を過ごした久美子さんにとっていいことは二人が共通の興味、情熱をたくさん持っていることだ。「二人とも、旅行すること、食べること、写真、そのほか、創造的なことが大好きなんです。二人ともここで育ったわけではないので、できるだけ日本を探索したいんです。私のルーツに触れてみたいし、彼と一緒にそうできることはすばらしいことです」。

クリスチャンさんにとってのいい点は変化だ。「多様性は人生の、少なくともほとんどの時間にとってスパイスです。それに互いの尊敬すべき文化、言語、食べ物、伝統を深く理解する能力が必要です」。久美子さんは、異なる体験や物の見方を分かち合えることが大切という。「私たちはこのように多様なバッググランドを持っているので、どこに住んでも大丈夫です。どこにも適合し、生活でき、楽しむことができます」。

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