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ダーリン! 私たちの生活がベストセラーになったわよ!

ほとんどのカップルはただ毎日を過ごし、働きに行き、猫にエサをあげ、子供を育て、一緒に年をとるだけで満足している。そう、カップルが本の中で特集されることは確かに普通ではない。まして、100万部を越えるベストセラーとなったならもっと異常なことだ。

しかも、その通りのことが、才能に満ちた漫画家、小栗左多里さんが夫のトニー・ラズロさんとの関係を描いた、超人気の「ダーリンは外国人」シリーズで実際に起きたのだ。読者が国際カップルの面白くて、風変わりで、すごくおかしい側面を見出して、2冊の本は日本中の本屋で飛ぶように売れている。

ベストセラーになる前はそこそこ売れればいいと思った
シリーズ本の「ダーリン」、トニーさんは仕事をやり遂げるために1985年に初めて日本に足を踏み入れた。「私は大学で教え、NGOを運営していますが、本質的にはメディア人間です」と、東京を拠点とする半分ハンガリー人、半分イタリア人のライターは言う。脚本二本を書き、その他の芸術作品にもかかわるトニーさんは、創造的漫画家の妻と共通点をたくさんもっている。

「私の王子様はここにはいない!」
「私たちは1995年に出会いました。私が主宰していた劇団スタッフの募集の面接に左多里が受けに来たときです」とトニーさん。「私の第一印象はそんなにロマンチックなものではありません。彼女が仕事に向いているかどうか知りたかっただけで、すべてがビジネスライクでした」と、彼は笑顔で言う。未来の夫への左多里さんの第一印象は「私の王子様はここにはいない! 彼はプライベートな面を見せていなかったのです。私は彼をリーダーとして見ていました」と、当時を思い浮かべる。

これらの本を書くアイデアは、左多里さんが編集者にトニーさんとの生活の面白い一面を話したときに生まれた。「編集者はその話を気に入り、私にそれを描くようにすすめたんです」。

二人が出版社と話をしたとき、当初5万冊の販売目標が出された。「たぶん国際結婚をしている他の人たちが買って読むんだろうと思いました」と左多里さん。彼女にとってうれしかったのは、それが完全に間違っていたことだ。何万人もの日本人が左多里さんの本を買ったのだ。トニーさんはテレビに出演し、雑誌はこぞってカップルを特集した。最初の本の初版は2002年の12月で、現在は28刷。二番目の本は2004年の3月に発売され、12刷。国際恋愛のストーリーでは特筆すべき偉業だ。

トニーさんは最初から最後まで読んだことがない
左多里さんは本の驚くべき成功にあっけにとられていた。売れた理由として、左多里さんは国際結婚と、同じ文化を持つ同士の結婚との間には、かなりたくさんの共通点があるからだと信じている。トニーさんは反対に妻の創造性と、各ページから伝わってくる彼女の人間性によると思っている。「ライフスタイルや交際事情についての情報が社会に求められていますが、彼女はその要望に答えたのだと思います」とトニーさん。

トニーさんは本の中では共演者の一人であるけれど、最初から最後まで読んだことがないことを認める。「本が出版される前は、できるだけ左多里が描きやすいようにしてあげたい。自分のコメントによって、彼女の作品が変更されることのないようにしたいのです」と、トニーさん。「それと、出版されてからは読みませんでした。私の生き方がそれらになるべく影響されたくないからです」。

彼らは街で他の人に気づかれるのだろうか? 「もし私が一人で散歩していたら、人に話しかけられることはありません」と、左多里さん。「でも、一緒に歩いていると、しばしば人がやってきて、本を読んだと言います。以前と大きな違いですね」。

左多里さんはもう一冊描く予定はあるのだろうか?「出版社は提案してきていますが、トニーにOKか聞かないと」。彼女は、ほほ笑みながら言った。「ダーリンは外国人」1と2は、潟<fィアファクトリーから発行されている。二冊とも日本語。2巻目には漢字にひらがながふられている。


©cogurisaori/mediafactory

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