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交流を円滑にする日本の慣習

日本には人との交流を円滑にするためのさまざまな慣習がある。その一つが、しばらく会っていない人に送るあいさつ状。夏に送るものは「暑中見舞」、正月に送るものは「年賀状」と呼ばれる。これらの専用はがきが郵便局で売られる。多くの人が送るので、あらかじめ、さまざまなあいさつ文が印刷されたはがきも文房具店などで売られている。

最近は、暑中見舞や年賀状が簡単に印刷できる専用ソフトがたくさんあり、パソコンを使って書く人が増えた。しかし、あいさつ文が印刷されたものだと味気ないことから、あいさつ文に手書きの文章を加えたり、あるいは全くパソコンを使わず手書きで書く人も多い。手書きの場合、受け取った人は自分にだけ書かれた文ということでより好感をもつからだ。

最近はEメールで送る人もいるが、はがきに比べ安易さが感じられるのは避けられない。若い人同士では問題ないが、一般的に年配の人はありがたがらない。これらのあいさつ状は、しばらく会っていない人と長い付き合いをするうえで重要な役割を果しているといえよう。送り手は相手を忘れていないという態度を示すことができる。

企業も活用する贈物の慣習
お世話になった人に贈物をする慣習もある。夏の贈物は「お中元」、冬の贈物は「お歳暮」と呼ばれる。この時期は会社員が丁度ボーナスをもらう時期に合致している。そのため、デパートにとって絶好のかきいれどきで、専用のコーナーを設ける。1,000円から1万円ほどの商品が多い。

贈物の内容はさまざまだが、地方の特産品やブランド品の食べ物や飲み物、石鹸などの消耗品が一般的に売られている。物があふれる日本では家庭にはほとんどの製品があり、重複する恐れと、相手の好みの問題から消耗品以外のものを贈る人は少ない。贈物を相手に直接届ける人もいるが、最近はデパートなどから宅配してもらう方法が一般的になってきた。

これらの贈物は個人ばかりではなく、企業も得意先や取引先に贈る慣習が一般化している。担当者や役員宛に会社へ直接送ることが多いが、より印象を深める狙いから個人宅に送る場合も少なくない。景気が悪い時期には、これらの予算がカットされることもある。また、取引先との癒着が生じる恐れがあるとして社員への贈物の受け取りを禁止する会社もある。

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